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 日銀の会合でのファーストアクションは円売り・株買いだった。これはゼロ金利解除が遠のいたと言うことで理にかなう動きだった。ドル円は148円台のミドルまでと日中それまでの高値を更新し、日経先物は36980円まで伸びた。これによってトヨタ株の時価総額がバブル期のNTTを追い抜いたらしい。

 しかし30分ももたずにドル円と日経先物の高値攻めは満腹気味となった。日銀会合の内容にも目新しさがなかったこともあるが、東京クローズ後の植田総裁の会見が気になるということでもあった。ひょっとして男気を出して突拍子もないようなことを発言するかもしれないからだ。「チャレンジングな」の蒸し返しの恐れである。

 そして実際に会見が始まるとドル円は１円級の下げを演じ、日経先物は36030円まで差し込んだ。私もドル円をショートで攻めようと決心できたのは147円台に入ってからである。それまではドル円がどちらに動くのか見極めがつかなかったからである。マーケットが動く方について行くしかないのが事実だ。いくら総裁の発言内容を判断したにしても、それはマーケットがどう解釈しているのかと一致しないからだ。

 ドル円は147円台ちょうどまで下がったが、それまでだった。欧州勢参入とともにほぼ半分も戻しきり、この時点でドル円のショート攻めはやめることにした。ニューヨーク時間には148円台を回復し、しかもしまいには日中の高値をも超してきている。まったく何のこっちゃという感じだった。

日本時間 15時30分

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