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 昨日はマーケットに材料が乏しかったが、先週までの利下げ期待ムードが高まった状態は継続した。株価も債券相場も小動きではあったが、値崩れはなし。ドル相場も非常に狭いレンジ内でのトレードとなった。

 マーケットの関心はネットフリックスやテスラの企業決算に移ってしまっており、本邦では日銀会合のほうに目が移っている。

 日銀の決定会合では金融政策にまったくの変更はなかった。昨年末あたりから1月会合でのゼロ金利解除が現実味を増してきていたが、能登大地震のせいで金融引き締めにはペースを落とさざるをえなくなったわけだ。欧米が金融緩和のほうへ向かって政策転換を図るタイミングなので、日銀の政策正常化を急いでいる状況には変わりはない。

 そういうわけで注目されるのが日銀総裁の会見で話す内容だ。大方の見方では1月の解除を見送ったのだから、次回やるとしたら4月会合が有力である。春闘の成り行きもあらかた見えてきて、賃金アップの動向が探れるからだ。政府からの「デフレ脱却宣言」があればなおよいのだが、それは6月に減税が実施されてからになるだろう。

日本時間 14時30分

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