ドル金利が低下気味だったところへ、昨日出てきたISMの景況指数はそれを裏付けるかたちとなった。予想の数字が低かったにもかかわらず、結果はさらにそれを下回ったのだ。これでドル金利、とくに長期金利はいっそうの低下に弾みが付き、ドル高にやや歯止めがかかった格好だ。
ドル相場は全面安となり、ユーロドルは1.09台までつけてそのまま高値を維持している。そして高値張り付きが続いていたドル円も157円台を脱していたが、数字の発表とともに瞬間的に155円台まで突入した。ドル相場は確かに下ったが、ドルの下げたところではドル買い需要は強いようで、さらなるドル安に向かうには追加の材料が必要なようでもある。
しかしながらこれだけで、年内利下げの見込みの回数が顕著に増えたわけではない。ましてや6月利下げが復活したわけではない。来週に控えているFOMCではすでに利下げは織り込まれておらず、あったにしても9月である。しかし大統領選挙の前では金融政策を動かしにくいという政治事情もある。相変わらず年末に1回の利下げをやって置くというのが、せいぜいだという情勢には変わりがない。
日本時間 16時00分
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