「リスクオフの円高」が帰ってきた! 株安も比例して進行か
株安が進行している。
好決算にもかかわらず、アルファベット(Google)やインテルなど米国株が急落、本日(2026年10月30日)前場において、イビデン、富士通など大型株がストップ安になるほど、市況は急速に悪化した模様だ。
後講釈が大好きなセンセイたちは、また競って決算数字を細かく分析し、あたかも事前にわかっていたかのように「理由」を詳しく説明しているが、その多くは間違いではない。しかし、それは結局、株価次第なので、仮に目下株高になれば、同じ財務データをもって一転して株高の「理由」が詳しく説明されるのも、容易に推測できる(笑)。
となると、今後の市況を測る上で重要なのは、個別材料ではなく大局観だと強調したい。好決算でもハイテク株、半導体株の多くが売られてきたから、AI関連をはじめ、相場はすでに行きすぎていること、またその行きすぎに対する修正が始まったこと、これに尽きる。
要するに株安だ。それに伴う円高の進行を想定しておくのは、無難というか当たり前だ。「リスクオフの円高」が帰ってきた! ということのほかあるまい。
リスクオフの円高、その上昇余地が広ければ広いほど、株安も比例して進行していく、このような市況を引き続き想定しておきたい。
米ドル/円は156円より円高になれば、円高のモメンタムが一気に強まる可能性が大きい
米ドル/円の日足でみればわかるように、一目均衡表における「雲」ゾーンがしっかりレジスタンスの役割を果たしており、今月(10月)半ばから少なくとも3回ほどそのレジスタンスを突破しようとする試みがあったが、すべて失敗した。
円売りの投機筋が大きな挫折を味わったわけで、これから損切りの連鎖を覚悟すべきだと思う。

(出所:TradingView)
先週(10月19日~)、米ドル/円の安値は156円の節目以上に留まったが、これから突破されるだろう。
換言すれば、156円より円高になれば、円高のモメンタムが一気に強まる可能性が大きい。この場合、米ドル/円は2026年年初来安値の152.09円(1月安値)へ進行する、といった道筋が示唆されるだろう。
株価次第だが、年内に割り込んでもぜんぜんサプライズではないと思う。
米ドル全体の強弱を問わず、ユーロ安・円高の進行が維持されるなら、円高は本物とみる
もっとも、前回のコラムで指摘してきたように、ユーロ/円でみる円高の進行がより真実をつかみやすい。米ドル全体の強弱を問わず、ユーロ安・円高の進行が維持されるなら、円高は本物だ。
【※関連記事はこちら!】
⇒米ドル/円は、9月安値152.89円を再び試す展開か。2026年末には156~157円台が「高値ゾーン」となる可能性も!(2026年10月23日、陳満咲杜)

(出所:TradingView)
株安・円高の勢いは加速していく確率が高い!とにかく円を買ったほうがよい!
ここまでくると、どうか株安・円高の勢いを止めてくれ、と祈る方も多いかと思う。しかし、経験則で言えば、相場の神様は「意地悪」なので、こう祈る方が多ければ多いほど、相場は今のトレンドを維持して加速していく確率が高い。
厳密にいえば、祈るかどうかは関係なく、損切りを躊躇し、損切りをできない投機筋が多ければ多いほど、相場の神様は彼らを見捨てる公算が高い。冷酷な書き方だが、相場の核心を突いている「説教」だと思ってくれればよい。
これ以上書くことないから、ここで失礼する。なにしろ、読者の皆様は他人の文章を見る時間があれば、もっと市況を睨んで円を買ったほうがよいと思う上、筆者自身も円買いに勤しんでいるから…市況はいかに。





















株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)