CPIは市場予想を下回った。本体部分は前月比でマイナス転しており、コア部分もかなり低めだった。これで9月の利下げも可能と見込まれて、ドルの金利は短期を中心に低下。しかし利下げ期待が強すぎたせいもあったのだが、米国株の反応は極めて小さかった。
妙な動きを示したのはドル円であり、CPIの発表後に157円台まで急落したのだ。これには当局による介入との見方もあるが、CPIが出て利下げの理由が強くなったことを受けてのドルロング勢の一斉の損切りだとの見方も捨てきれない。というのは押し目が不十分だからである。日本政府も介入したかどうかについては言及を避けている。
その疑心暗鬼が本日の東京市場でも引き続いている。朝から158円台を中心に157円台に突っ込んだり、159円台まで値を戻したりを繰り返しているのだ。疑心暗鬼を生ませるのも当局の一つの目的なのだろう。
ドル円はすぐににょきにょきと上がってくるので、相当に買いたい人が待っているようである。ここで戻ったところで介入でも出てくれば効果的なものだが、それもなさそうである。今しばらくはドル円のバイ・オン・ディップでいくしかなさそうである。
日本時間 15時25分
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