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 昨日はドル金利が短期ゾーンを中心に大幅に低下した。年内の利下げ回数は２回と見込まれているのは変わらないが、その先の半年を考えると利下げの見込み回数が増えてきている。直近１年の利下げ見通しが大きくなったことは、そのまま２年債や５年債の利回り低下を促している。金利低下は株高を呼んで、ダウ平均は大幅上昇となった。

 小売売上高は予想を上回ったが、基本的な金利低下の流れに棹さすことはなかった。月末には７月のFOMCも控えているが、そこでの金融政策はないとされているものの、そこで発する声明は８月下旬のジャクソンホールでの講演とともに基調を確認する上でも重要とされている。

 しかし為替介入の対象がドル円だからということもあって、ドル円のほうはそれなりに上下動の値幅もあるのだが、クロス円のほうは実に着実に上がり続けている。とくに今年に入ってからはそうだ。ユーロ円なんかはほとんど押し目らしい押し目を作らずに、現在の170円台のところまで来ている。

 ドル円で介入が入ったときに、お付き合い程度で多少の下げが見られるくらいだ。ポンド円に至っては３円も調整するのを目にしたことがない。200円台に乗せてきたと思ったら、下がらずに202円台になって、そのまま205円台まで上がってきて下がらなくなってしまっている。

 円安の様相はクロス円のほうが粘着性が強くて、問題がはらんでいるのではないだろうか。日銀もクロス円でレートチェックしたという話もあるが、対円や対ポンドでも円買いをした方が相場に与える影響は大きいと思うのだが。

日本時間 16時30分

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