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 昨日は先週末とあまり変わらずのレベルですべてのマーケットが始まった。バイデン大統領の選挙戦離脱は何のサプライズもなかったようで、すでに見込まれていたということだ。ユーロドルはますます動かなくなってきて、1日を通じても15ポイントしか動かなくなってきている。欧州がバカンスシーズンに入るとはいえ、それにしても動かなさ過ぎる。

 バイデン大統領が撤退を表明したので、これから民主党の候補を選ぶ作業工程に入る。大方のところはハリス氏で決まりそうな気配だが、これは元大統領や有力な議員がハリス氏を推薦しているだけだということであって、やはり手続き的には8月の党大会での代議員による自由投票の結果を待たなければならない。

 8月の党大会では通常は予備選挙を通じて決っている人を選挙するだけであるが、今回のように予備選挙を経ないでやるとなると相当に手続きに気を使わないといけない。同じような事は1968年の民主党大会でも起こったが、そのときは暴動が起こったことはあまりにも有名であり、そのため「法と秩序」をうたったニクソンが当選した経緯がある。

 1968年の場合はジョンソン大統領がサイレント・マジョリティ演説において3月に立候補を辞退したのだが、今回は7月後半となって日程はより厳しくなることが見込まれる。また68年にはロバートケネディが暗殺されたが、それも6月のことだ。今回よりも日程には余裕がある。それでも党大会で暴徒化したのだから、今年はスムーズに運営できるものかどうか。

 さて本日は大手ハイテク決算の先陣を切って、グーグルとテスラの結果が出てくる。ここ最近トランプトレードと称される動きのなかでは、売られていただけに反発のきっかけとなるか、ポジション調整のような円買いの動きも進むのかどうか要ウォッチだ。

日本時間 15時20分

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