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 GDPは予想を上回った。予想ではプラス２.0％前後だったものが、プラス2.8％だったのだ。アトランタ連銀のGDPナウではプラス2.7％程度だったのだから、そちらの方が精度が高かったと言うことになる。今後はさらに注目を集めることになるだろう。また個人消費もたいへん好調であった。これで米国内景気はスローダウンするのかと疑ってしまう。それだけ市場は利下げを相当数、織り込んでしまっているのだ。

 ドル円は朝方の153円台の後半から欧州序盤には151円台に突っ込んだのだが、GDPによってまったく元のレベルまで戻ってしまった。２円落ちて、また２円上がったということだ。そして上がったついでに154円台ものぞいている。来週の日銀会合などに関していろいろと思惑が出てくるものだから、たいしたことはやらないトわかってはいても、必要以上に揺れてしまう。

 昨日の日経先物が１日で道のりとして4000円ほども動いたのではなかろうか。ドル円が不安定な動きをしているため、ナイトセッションでも日経先物は大いに振らされる。1000円も下がって、その後には1000円切り返す。500円級の上げ下げも何回かあった。

 それだけ日経先物の値段が軽くなってきていることを意味する。要は日本株はドル円レートと米国株の上げ下げだけでその動きの90％近くを説明できてしまうため、日本株には中身がない空中戦だと言われるゆえんである。

 今晩は注目されているPCEコアデフレータにもはや反応しないのではないだろうか。来週の日米の金利会合に向けたポジション調整がまだ続くだろう。つまりドルの目先は重そうだと言うことである。昨日の相場を見てしまうと、なかなかドルは売り込みづらいのだが、ここはスモールでも良いから戻り売りしておくのがよいだろう。

日本時間 15時40分

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