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 昨日の東京時間ではドル円が148円台の中盤まで円高が進んだ。日銀会合とFOMCの結果をそのまま素直に反映したものだといえばそれまでだが、そうだとするとちょっと下値不安のような、何か底が見えないようなドル円のきつい下げがくるのではないかという恐怖感も出てきた。

 それなのに東京クローズまでには150円台まで戻しきり、いちおうの目先の一段安不安は解消された。よくも戻したものだと感心するくらいである。やはりそれだけ根っこのドル円の買い需要が強いということなのだろうか。少しベアに傾きかけていた視点を再び修正を迫られる機会ともなった。

 失業保険の件数がここ最近で見ないくらいに多くなっていて、しかもISMの製造業指数が予想よりも大きく悪かった。これが資本市場のムードを徹底的にたたいた。米国株は前日の上昇分を吐き出すだけにとどまらず、さらに下値模索を続けた。株価の下落がやや止まったのは、引け後にアマゾンやアップルなどの大手ハイテク企業が決算を控えていたからだ。

 ドル金利も大幅と言えるくらいに低下し、10年ものの利回りは4.0％を下回ってきた。せっかく戻りかけていたドル円相場もドル売りの圧力が高まってきて、148円台突入を試す。

 今晩は雇用統計である。これまでに出てきた雇用関連のデータはおしなべて良くないものが多かった。ADPも失業保険も求人件数も良くない。しかるに今回の雇用統計でも良い結果は期待薄であろう。そして、就業者数よりも失業率を注目したい。

日本時間 15時45分

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