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 昨日の米国株は前日の大幅高の後をうけての動向が注視された。果たしてトランプ関税の不安は払拭されたとして、このままもう一段高するのか。それとも買われ過ぎの調整分も含めて、反落してしまうのか。結果としては、米国株は大きく下落して前日の上げ分のおよそ半分を吐き出してしまった。

 すべての関税の対象国は90日間の猶予をもたせたことによって、しばらくは息をつけると安心していたところだった。そして中国だけ例外で、105％の関税を即時にかけるということだった。

 最大の貿易相手国である中国の関税を大きく引き上げるのだから、アメリカ経済にとっても無傷ではいられない。それへ持ってきて対中関税はこれまでの積み上げで、145％だというのだ。これによってマーケットのムードは一気に冷え込んだのである。

 「90 days Pause」で148円台まで吹き上がったドル円だったが、昨日のニューヨーク序盤では145円台まで沈んで始まった。私も東京時間からスモールでドル円のショートをキープし、大きなショートカバーにも出会わなかったのでCPIの経済指標が出た直後に売り増ししてみることにした。

 その後はドル円は順調にゆるんで、前日の安値である144円ちょうどの近くまで下がってきた。テクニカル的にもいったんは買い場なので、利食いで買い戻すことにした。

 今朝になってドル相場はさらに急落。リスクオフの流れが強まってドル円が今週の安値である144円ちょうど近辺を下回ったのが契機である。ドル円は142円台まで突っ込むことになったが、これはユーロドルで買い戻しのストップロスが1.1280に集積していて、それがはじいて1.1380近くまで急伸したことによる。

 さてこれから米企業決算が本格的にスタートする。まず今晩は大手金融のブラックロック、JPモルガン、ウェルスファーゴ、モルガンスタンレーである。トレーディング収入はボランティアの上昇で伸びていてもおかしくはないが、先行きに対してどのような見通しとなりそれが市場を宥めるのか、リスクオフを強めるものになるのか要ウォッチだ。

日本時間 15時45分

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