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2016年12月14日(水)のFXニュース(2)
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2016年12月14日(水)08時27分
ドル・円は115円台で推移か、米金利見通し引き上げの思惑でドル買い縮小せず
13日のドル・円相場は、東京市場では114円74銭から115円40銭まで上昇。欧米市場でドルは115円48銭まで買われたが、114円97銭まで反落し、115円18銭で取引を終えた。
本日14日のドル・円は、主に115円台前半で推移か。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果判明を待つ状況だが、金利見通し引き上げへの思惑は残されており、リスク選好的なドル買い・円売りがただちに縮小する可能性は低いとみられる。
市場参加者のほぼ全員が今回のFOMCで0.25ポイントの利上げが決定されると予想しているが、2017年については多くが2回または3回の利上げを想定している。また、政策金利(FFレート)は最終的に3%近い水準まで上昇するとの見方が多いようだが、この見通しは9月時点でのFOMC予測(2.9%)とほぼ一致する。
市場参加者の間では米インフレ見通しに大きな変化がない場合、FFレートは2018年末までに2%程度まで上昇するとの見方が多いようだ。今回発表されるFOMCの金利予測がこの見通しと一致した場合、ドルの利食い売りがやや増える可能性があるが、経済成長見通し(2017年と2018年はそれぞれ2.0%の予想)が上方修正された場合、米国株は上昇し、株高を意識してドルは底堅い動きを見せる可能性がある。
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2016年12月14日(水)08時15分
GLOBEXのナスダック100ミニ先物 前日比+0.03%で推移
グローベックスのナスダック100ミニ先物は、日本時間8時10分現在で4939.00pと前日比+1.50p(同+0.03%)で推移している。一方、S&P500先物は前日比変わらずの
2267.75p。Powered by フィスコ -
2016年12月14日(水)08時13分
円建てCME先物は13日の225先物比65円高の19265円で推移
円建てCME先物は13日の225先物比65円高の19265円で推移している。為替市場では、ドル・円は115円20銭台、ユーロ・円は122円40銭台。
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2016年12月14日(水)08時12分
東京タイム早朝、ドル円は115.20円付近で小動き
東京タイム早朝、ドル円は115.20円付近で小動き。ユーロ円は122.45円前後、ポンド円は145.90円近辺、豪ドル円は86.35円前後とNYタイム引け値水準で推移。日経平均の寄り付き前には11月日銀短観の発表が予定されているが、本邦市況への円相場の反応は薄いか。
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2016年12月14日(水)08時03分
本日のスケジュール
[本日のスケジュール]
<国内>
08:50 企業短期経済観測調査(短観)(12月概要・要旨、日本銀行)
08:50 日銀短観(DI)(9-12月) 10 6
13:00 首都圏マンション発売(11月) -0.6%
<海外>
15:30 印・卸売物価指数(11月) 3.39%
18:30 英・失業率(11月) 2.3% 2.3%
18:30 英・ILO失業率(3カ月)(10月) 4.8% 4.8%
19:00 欧・ユーロ圏鉱工業生産指数(10月) 0.2% -0.8%
19:30 ブ・経済活動(10月) -0.55% 0.15%
22:30 米・小売売上高(11月) 0.3% 0.8%
22:30 米・生産者物価コア指数(11月) 1.3% 1.2%
23:15 米・鉱工業生産指数(11月) -0.2% 0%
23:15 米・設備稼働率(11月) 75.1% 75.3%
24:00 米・企業在庫(10月) -0.1% 0.1%
28:00 米・連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利発表 0.75% 0.50%
米・FOMC終了後、イエレンFRB議長が記者会見Powered by フィスコ -
2016年12月14日(水)08時00分
東京為替見通し=今晩のFOMC控えるなか、円相場は小動きか
NYタイム、ドル円は1年ぶりの利上げを見込む米連邦公開市場委員会(FOMC)が本日から2日間の予定で開催されるなか、115円前半レンジを中心とした調整に終始した。米長期金利が2.437%まで低下を先行させたことから、115円割れまでドル安となった。対他通貨でもドル売りがやや先行。しかしS&P500や2万ドルに近づく格好でダウ平均が史上最高値を更新したことから、リスク選好を意識した円売りの強まりもあり下げ渋った。対ドルでは総じて各通貨の買いが先行したが、やはり強い方向感が出なかった。ユーロドルは3営業日ぶりの高値1.0667ドルまで上昇。ポンドは対ユーロでの売りに押され、対ドル・対円も失速。ポンドドルは1.27ドル前半から1.2654ドルまで下落。ポンド円は6月24日以来の水準146.71円まで上昇後、145円後半まで水準を下げた。ユーロ円は一時122.80円まで上昇した。
今晩のFOMC控えるなか、円相場は小動きか。ダウ平均の史上最高値更新を受け、日経平均株価も底堅く推移すれば、リスク選好から円売り優勢で推移する可能性がある。それでも小幅な値動きとなるだろう。FOMCの結果が直前に迫るなかでは持ち高を傾かせづらい。
今回、FOMCでは1年ぶりの利上げを決定する見込み。注目は来年の利上げペースを占うドット・チャートとイエレンFRB議長の発言だろう。トランプ次期米大統領の巨額インフラの投資計画を背景にインフレ圧力が強まっている。昨年9月のFOMCでは来年の利上げペースを年2回としていたが、さらに引き締めペースを速めるかもしれない。ただ、財政悪化を招く政策が米議会を通過できるか。トランプ新政権の政策をしばらく見守るために、今回のドット・チャートの中央値は年2回のままとなる可能性もある。また、ドル高に対するイエレンFRB議長のけん制発言が飛び出た場合、ドル高から急速に巻き戻されるかもしれない。
なお、東京タイムでは日銀短観が発表される。9月の想定為替レートは107.92円。円安が進んでいる現状ではどのような結果になるのか注目したい。Powered by DZHフィナンシャルリサーチ -
2016年12月14日(水)07時15分
NY市場動向(取引終了):ダウ114.78ドル高(速報)、原油先物0.15ドル高
【 米国株式 】 前日比 高値 安値 ↑ / ↓
*ダウ30種平均 19911.21 +114.78 +0.58% 19953.75 19846.45 23 7
*ナスダック 5463.83 +51.29 +0.95% 5486.75 5430.72 1241 1130
*S&P500 2271.66 +14.70 +0.65% 2277.53 2263.32 353 146
*SOX指数 895.55 +10.09 +1.14%
*225先物 19290大証比+90 +0.47%【 為替 】 前日比 高値 安値
*ドル・円 115.21 +0.19 +0.17% 115.48 114.74
*ユーロ・ドル 1.0619 -0.0016 -0.15% 1.0667 1.0604
*ユーロ・円 122.34 +0.02 +0.02% 122.80 122.10
*ドル指数 101.06 +0.03 +0.03% 101.16 100.75【 債券 】 前日比 高値 安値
* 2年債利回り 1.16 +0.02 1.17 1.13
*10年債利回り 2.47 -0.00 2.49 2.44
*30年債利回り 3.13 -0.02 3.17 3.12
*日米金利差 2.39 -0.08【 商品/先物 】 前日比 高値 安値
*原油先物 52.98 +0.15 +0.28% 53.41 52.35
*金先物 1159.0 -6.8 -0.58% 1167.0 1156.3
*銅先物 259.8 -2.1 -0.80% 263.1 256.7
*CRB商品指数 193.46 +0.11 +0.06% 194.22 192.45【 欧州株式 】 前日比 高値 安値 ↑ / ↓
*英FT100 6968.57 +78.15 +1.13% 6977.99 6877.52 86 14
*独DAX 11284.65 +94.44 +0.84% 11300.44 11191.64 24 6
*仏CAC40 4803.87 +43.10 +0.91% 4807.88 4746.55 32 7Powered by フィスコ -
2016年12月14日(水)07時13分
世界各国通貨に対する円:対ドル0.17%安、対ユーロ0.02%安
現在値 前日比 % 前日終値
*ドル・円 115.21円 +0.19円 +0.17% 115.02円
*ユーロ・円 122.34円 +0.02円 +0.02% 122.32円
*ポンド・円 145.85円 -0.01円 -0.01% 145.85円
*スイス・円 113.75円 +0.24円 +0.21% 113.51円
*豪ドル・円 86.40円 +0.17円 +0.19% 86.23円
*NZドル・円 82.96円 +0.24円 +0.29% 82.72円
*カナダ・円 87.72円 +0.12円 +0.13% 87.60円
*南アランド・円 8.47円 +0.02円 +0.26% 8.45円
*メキシコペソ・円 5.68円 -0.01円 -0.11% 5.69円
*トルコリラ・円 33.02円 -0.13円 -0.39% 33.15円
*韓国ウォン・円 9.90円 +0.02円 +0.19% 9.88円
*台湾ドル・円 3.62円 +0.01円 +0.36% 3.61円
*シンガポールドル・円 80.84円 +0.03円 +0.04% 80.81円
*香港ドル・円 14.85円 +0.03円 +0.18% 14.83円
*ロシアルーブル・円 1.90円 +0.02円 +0.83% 1.89円
*ブラジルレアル・円 34.55円 +0.09円 +0.26% 34.46円
*タイバーツ・円 3.24円 +0.01円 +0.18% 3.23円
年初来騰落率 過去1年間での高値/安値 昨年末終値
*ドル・円 -4.17% 123.56円 99.02円 120.22円
*ユーロ・円 -6.35% 133.78円 109.57円 130.64円
*ポンド・円 -17.68% 183.94円 121.61円 177.18円
*スイス・円 -5.19% 124.05円 102.00円 119.97円
*豪ドル・円 -1.37% 88.62円 72.53円 87.60円
*NZドル・円 +1.05% 83.24円 69.33円 82.10円
*カナダ・円 +0.98% 88.86円 74.83円 86.86円
*南アランド・円 +9.03% 8.52円 6.40円 7.77円
*メキシコペソ・円 -18.70% 7.24円 4.97円 6.99円
*トルコリラ・円 -19.80% 42.17円 30.80円 41.18円
*韓国ウォン・円 -3.19% 10.46円 8.49円 10.22円
*台湾ドル・円 -0.96% 3.75円 3.08円 3.66円
*シンガポールドル・円 -4.65% 87.09円 72.61円 84.78円
*香港ドル・円 -4.25% 15.94円 12.84円 15.51円
*ロシアルーブル・円 +15.35% 1.90円 1.36円 1.90円
*ブラジルレアル・円 +13.79% 34.74円 27.73円 30.36円
*タイバーツ・円 -2.97% 3.41円 2.81円 3.34円Powered by フィスコ -
2016年12月14日(水)07時10分
■NY為替・13日=FOMC控え、ドル円は115円前半中心
NYタイム、ドル円は1年ぶりの利上げを見込む米連邦公開市場委員会(FOMC)が本日から2日間の予定で開催されるなか、115円前半レンジを中心とした調整に終始した。米長期金利が2.437%まで低下を先行させたことから、115円割れまでドル安となった。対他通貨でもドル売りがやや先行。しかしS&P500や2万ドルに近づく格好でダウ平均が史上最高値を更新したことから、リスク選好を意識した円売りの強まりもあり下げ渋った。米11月輸入物価指数は前月比-0.3%と、おおむね市場予想の-0.4%に沿った線の結果。前月の修正値+0.4%からマイナスへ転じたものの、FOMCが焦点のなか、特段の動意材料にならなかった。
対ドルでは総じて各通貨の買いが先行したが、やはり強い方向感が出なかった。ユーロドルは3営業日ぶりの高値1.0667ドルまで上昇。伊銀最大手ウニクレディトの増資や、ジェンティローニ伊新首相が銀行支援の準備について言及したことがユーロを支援した。
オセアニア通貨も、NZドル/ドルは11月10日以来の高値0.7232ドル、豪ドル/ドルは同16日以来の高値0.7523ドルまで一時上昇。ドル/加ドルは1.3103加ドルまで加ドル買いを先行させたが、原油相場の戻りの鈍さが産油国通貨の加ドルを圧迫。1.31加ドル半ばと伸び悩んだ。他通貨も上昇幅を縮小した。ポンドは対ユーロでの売りに押され、対ドル・対円も失速。ポンドドルは1.27ドル前半から1.2654ドルまで下落。ポンド円は6月24日以来の水準146.71円まで上昇後、145円後半まで水準を下げた。
クロス円は、ユーロ円が一時122.80円、スイスフラン(CHF)円は114.10円まで上昇した。NZドル円は83.24円まで年初来高値を更新し、豪ドル円は86.59円と、昨日つけた3月31日以来の高値86.62円に迫った。しかし対ドルでの各通貨の下押しと同様に、上昇幅を狭めた。
ドル/トルコリラ(TRY)は一時3.4529TRY、TRY円は33.34円近辺までリラ買いが強まった。トルコ中銀の「必要なら為替市場へ直接介入」との声明が買いを後押し。しかしほどなくリラ売りが強まり、対ドルで3.50TRY台、TRY円は32.85円前後まで本日のリラ安値を更新した。
7時現在、ドル円は115.19円、ユーロドルは1.0626ドル、ユーロ円は122.40円で推移。
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2016年12月14日(水)07時03分
金:反落、利上げ期待で投資資金流出
金:反落、利上げ期待で投資資金流出COMEX金2月限終値:1159.00↓6.80
13日のNY金先物は反落。高値は22時31分の1166.00ドル、安値は0時25分の1156.30ドル。米連邦公開市場委員会(FOMC)では1年ぶりの利上げ実施が見込まれていることから、金利がつかない金は相対的に弱含む格好となった。なお、市場では17年に2-3回の利上げが見込まれている。
テクニカル面では、7月6日の年初来高値1384.40ドルをピークに調整相場が続いている。心理的なサポートだった1200ドルを割り込んだことから下値模索の展開が継続。1150ドル台での攻防に。
原油:小幅続伸、IEAは17年上期に供給不足に転じる見通しを示すNYMEX原油1月限終値:52.98↑0.28
13日のNY原油先物は小幅続伸。高値は23時15分の53.30ドル、安値は0時36分の52.35ドル。国際エネルギー機関(IEA)は、世界の石油市場が17年上期に供給不足に転じる見通しを示した。石油輸出国機構(OPEC)加盟国・非加盟国による減産合意が要因とのこと。
ただ、IEAは日量3270万バレル前後に減らし同水準を維持するのに十分な減産を実施した場合にのみ実現するとしている。実際に減産ができるかどうか、一部では懐疑的な見方も残っており、原油価格の上値は重くなった。日足チャートでは、マドを伴う急騰後、長い上影(上ひげ)を残している。年初来
高値圏でやや荒い値動きとなりそうな状況にある。Powered by フィスコ -
2016年12月14日(水)07時00分
金:反落、利上げ期待で投資資金流出
COMEX金2月限終値:1159.00↓6.80
13日のNY金先物は反落。高値は22時31分の1166.00ドル、安値は0時25分の1156.30ドル。米連邦公開市場委員会(FOMC)では1年ぶりの利上げ実施が見込まれていることから、金利がつかない金は相対的に弱含む格好となった。なお、市場では17年に2-3回の利上げが見込まれている。
テクニカル面では、7月6日の年初来高値1384.40ドルをピークに調整相場が続いている。心理的なサポートだった1200ドルを割り込んだことから下値模索の展開が継続。1150ドル台での攻防に。
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2016年12月14日(水)06時53分
原油:小幅続伸、IEAは17年上期に供給不足に転じる見通しを示す
NYMEX原油1月限終値:52.98↑0.28
13日のNY原油先物は小幅続伸。高値は23時15分の53.30ドル、安値は0時36分の52.35ドル。国際エネルギー機関(IEA)は、世界の石油市場が17年上期に供給不足に転じる見通しを示した。石油輸出国機構(OPEC)加盟国・非加盟国による減産合意が要因とのこと。
ただ、IEAは日量3270万バレル前後に減らし同水準を維持するのに十分な減産を実施した場合にのみ実現するとしている。実際に減産ができるかどうか、一部では懐疑的な見方も残っており、原油価格の上値は重くなった。日足チャートでは、マドを伴う急騰後、長い上影(上ひげ)を残している。年初来
高値圏でやや荒い値動きとなりそうな状況にある。Powered by フィスコ -
2016年12月14日(水)06時15分
12月13日のNY為替・原油概況(訂正)
13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円97銭から115円35銭へ上昇して、115円15銭で引けた。
米11月輸入物価指数が予想を上回ったほか、株式相場の上昇を好感したリスク選好のドル買い・円売りが優勢となったものの、連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を明日に控えて上昇も限定的となった。
ユーロ・ドルは、1.0605ドルから1.0667ドルまで上昇し1.0620ドルで引けた。
ユーロ・円は、122円16銭から122円80銭へ上昇。ポンド・ドルは、1.2728ドルへ上昇後、1.2660ドルへ反落した。英国のインフレ率が2年ぶりの高水準に達したことを受けたポンド買いが強まったのち、ロンドン引けにかけて利食い売りに拍車がかかった。
ドル・スイスは、1.0101フランへ下落後、1.0131フランへ反発した。
13日のNY原油は続伸。53.30ドルまで上昇後、52.35ドルへ弱含んだ。
国際エネルギー機関(IEA)が月報で本年の世界の石油需要予測を引き上げ。石油輸出国機構(OPEC)や非加盟国が合意通り減産が実施された場合、需給バランスがさらに改善するとの見通しを示したことが好感された。
【経済指標】
・米・11月輸入物価指数:前月比-0.3%(予想:-0.4%、10月:+0.4%←+0.5%)Powered by フィスコ -
2016年12月14日(水)05時46分
FOMCで来年の利上げペース探る、市場の見通しがFRBを上回る
米連邦準備制度理事会(FRB)は13−14日の2日間、連邦公開市場委員会(FOMC)を開催している。今回の会合でFOMCは政策金利のFF金利誘導目標を現行の0.25−0.50%
から0.50−0.75%へ25bp引き上げる公算。今回の会合では来年の利上げ軌道を探ることになる。四半期に一度発表されるスタッフの金利見通しに加え、イエレン議長の会見では景気や雇用の現状判断、インフレ見通しに焦点が集まる。さらに、トランプ次期政権が掲げている大規模な財政拡大、減税などが金融政策に与える影響などの見解にも焦点が集まる。イエレンFRB議長は失業率が低下する中、大規模な財政の必要性ないとの見解を示している。
現状ではトランプ次期政権はまだ発足もしておらず、FOMCが財政刺激策の影響を測ることは不可能。従って、景気見通しに大きな修正はないと見る。2017年度の利上げペースも、ほぼ2016年と同様で、1回または2回の利上げに留まる見通し。新政権が大規模な景気刺激策を実施したとしても、効果がでるのは2018年以降と見られている。
経済専門局CNBCがFOMCを控えた8日、9日に46名のエコノミスト、ファンドマネジャー、アナリストを対象に実施した世論調査によると、回答者はFOMCの一段と積極的な利上げを予想していることが明らかになった。一方で、市場がトランプ次期大統領の政策に楽観的過ぎると見ていることが明らかになった。まだまだ不透明性が強いとの見方。ただ、回答者の88%は成長見通しをいくらかでも引き上げると回答。93%
の回答者はトランプ次期大統領が掲げている政策がインフレを押し上げる可能性があるとしたが、94%は同時に財政赤字を著しく拡大させると指摘した。トランプ次期政権発足した来年2月以降に、成長が期待ほど引き上げられないことに気づくことになるだろうとの指摘もある。回答者の96%が12月のFOMCでの利上げを予想。44%が次回の利上げが2017年5月に実施されると見ている。利上げを終了する水準は2.9%と、前回調査2.4%から大幅に引き上げ。2014年8月に調査開始以降で最大幅の引き上げだという。利上げ終了時期は
2019年第2四半期で、前回の2019年第1四半期から先送りされた。金利見通しは大幅に引き上げられた。市場は2017年2回の利上げを予想。今まで、市場の見通しは常にFOMCの見通しを下回っていたが、ここにきて、FOMCの見通しを上回ったことに注目。
市場に楽観的な見方が広がったた証拠となる。FRBの最大のリスクは財政政策の修正を時期尚早に織り込み、過剰に引き締めを行うことだと指摘された。回答者は国内総生産(GDP)の成長見通しも引きあげた。2017年は2.6%と、前回2.2%から引き上げ。米国がリセッションに陥る確率も18.1%と、2015年7月来で最低となった。経済の脅威は保護貿易と、今まで最も懸念されていた世界経済の弱さを上回った。10名の回答者のうち6名の回答者は、トランプ次期大統領が海外に雇用を移す企業に対し35%の課税を課すことは不可能と見ているほか、多くは成長を妨げると懸念している。
また、注目はイエレンFRB議長の進退。議長はいまのところ2018年の任期まで残留する意向を表明している。しかし、市場の80%以上はトランプ次期大統領がイエレンFRB議長を再任しないと見ている。次期FRB議長候補としては、テイラールールを提唱したジョン・テイラー氏(38%)や、元FRB理事のケビン・ウォルシュ氏(14%)などが挙げられた。
■FOMC利上げ見通し12月:96%
2017年5月:44%■金利見通し
2017年:1.26%(1.1%)
2018年:2.1%(1.7%)
2019年:2.7%(2.2%)■利上げを終了する水準2.9%(前回調査2.4%)
■利上げ終了時期
2019年第2四半期(前回調査:2019年第1四半期)■米10年債利回り
2017年末:2.9%(前回調査2.25%)
2018年末:3.44%■国内総生産(GDP)
2017年:2.6%(前回2.2%)
2018年:2.8%■インフレ
2017年:2.4%
2018年:2.6%■米国がリセッションに陥る確率18.1%(2015年7月来で最低)
■経済の脅威保護貿易:28%(前回5%)
世界経済の弱さ:19%(32%)
税制・規制政策:9%(27%)■イエレンFRB議長が再任される可能性いいえ(82%)
はい(11%)■フィッシャー米FRB副議長が再任される可能性いいえ(49%)
はい(31%)■イエレンFRB議長の後任候補ジョン・テイラー氏(38%)テイラールールを提唱わからない(22%)
ケビン・ウォルシュ氏(14%)前FRB理事パウエルFRB理事(3%)
フィッシャー前米ダラス連銀総裁(3%)
(CNBC)Powered by フィスコ -
2016年12月14日(水)05時39分
大証ナイト終値19290円、通常取引終値90円高
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