【ＮＹ為替オープニング】米12月利下げ確率が再び上昇へ、ドル反落｜FX・為替ニュース

2025年11月24日(月)23時51分ポスト
【ＮＹ為替オープニング】米12月利下げ確率が再び上昇へ、ドル反落

■注目ポイント
・米・11月ダラス連銀製造業活動
・欧・欧州連合(欧)貿易相会合、ラトニック米商務長官とも会談
・ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁がAIサミットで基調講演
・欧・アフリカ連合(AU)首脳会議(25日まで)
・ベッセント米財務長官「トランプ政権、今週、医療費抑制案を発表へ」
・ウォラーFRB理事「大半の民間データによると、労働市場は減速している」「自分の懸念は労働市場。利下げを支持」

24日のNY外為市場でドルは反落した。12月連邦公開市場委員会（FOMC）での利下げ確率が再び上昇した。FOMCの中でも、連邦準備制度理事会（FRB）議長、副議長と並んで影響力のあるNY連銀のウィリアムズ総裁が近いうちの利下げの余地がまだあるとの考えを示したことに加えて、ウォラー理事も「自分の懸念は労働市場。利下げを支持する」との姿勢を示した。データを睨む展開となる。本日は米・11月ダラス連銀製造業活動に注目される。また政府機関再開に伴い政府の経済指標の発表も再開されており、今週発表予定の小売売上高、生産者物価指数（PPI）を睨む展開。また、1月のつなぎ予算案期限を控え、ベッセント米財務長官がトランプ政権が今週、医療費抑制案を発表することを明らかにしており、リスク選好の動きが優勢になると見る。

市場ではFRBが公表した直近10月FOMC会合で大半の政策委員が12月の利下げに否定的な姿勢を見せたことが明かになったことに加え、今年の投票権を有する米ボストン連銀のコリンズ総裁などがインフレを巡る懸念が労働市場よりも強く、政策金利を据え置くべきとの考えを示したほか、セントルイス連銀のムサレム総裁や米カンザスシティ連銀のシュミッド総裁などは、インフレ対処に焦点をあてた政策を維持すべきとの考えを示したため12月利下げ確率が一時30％近くまで低下し、ドル買いを支援していた。

12月FOMCに材料となる最後の雇用統計となった9月分は非農業部門雇用者数は前月比＋11.9万人と、予想＋5.1万人を上回る伸びを記録し4月来で最大の伸びとなった。ただ、8月分は―0.4万人と、＋2.2万人からマイナスに下方修正された。過去2カ月間で3.3万人下方修正。一方、9月失業率は4.4％と、予想外に8月4.3％から上昇。21年10月来で最高に達した。また、米先週分新規失業保険申請件数（11/15）は22万件と、予想22.7万件を下回った。10月中旬来の低水準。失業保険継続受給者数（11/8）は197.4万人と予想195万人を上回り21年11月以降4年ぶりの高水準を記録するなど、強弱まちまちの結果。今後のデータに注目される。

・ドル・円、200日移動平均水準147.74円。

・ユーロ・ドル、200日移動平均水準1.1370ドル。

ニューヨーク市場はドル・円156円90銭、ユーロ・ドル1.1550ドル、ユーロ・円181円20銭、ポンド・ドル1.3115ドル、ドル・スイス0.8075フランで寄り付いた。

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