みなさん、こんにちは。
だいぶ寒い日が増えてきましたが、体調を崩されたりしていないでしょうか。調子を崩してしまうと満足のいくトレードも難しくなりますから、体調管理には気をつけましょう。
■欧州各国の国債利回りは高止まり
さて、ここのところ、毎週のようにユーロの話題が出てきてちょっと食傷気味の人も多いかもしれません。ただ、やはりマーケットの注目は依然としてユーロ圏の経済・財政問題に集まっていますから、これも仕方なしと考えておきましょう。
先週のコラムでは、イタリアやスペインの国債利回りが大きく上昇していることをご紹介しました。現状、その状況にはまったく改善が見られません。
イタリア国債は7%を割り込んできたものの6%台後半に。スペイン国債も6%台後半となっています。
そして、フランスも、10年物国債の利回りが3%後半のままです。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足)
■格付け会社の動きも活発化!
このような状況下、格付け会社の動きも目立ってきました。
格付け会社のフィッチ・レーティングスは、スペイン新政権は既存の財政安定化プログラムで計画されている赤字削減目標を達成するには、もう一段の追加措置が必要になる、としています。今のままの財政削減策では十分ではない、足りないというわけです。
さらに、フィッチはもう1つ、マーケットを心配させる発表をしています。
それは「フランスはさらなる経済的衝撃があれば最上級の『AAA』の信用格付けがリスクにさらされる」との見解を示したこと。
今すぐに格付けが変更されるわけではありませんし、見通しについては「安定的」としています。
しかしながら、ムーディーズやS&Pに続いて、フィッチもフランスに対して懸念を示したということです。フランスの経済規模は、ユーロ圏でドイツに次ぐ2番目ですから、必然的に、マーケットの注目が集まりやすいのです。
■ユーロ/円やユーロ/米ドルは戻り売り戦略がいい
このように、ユーロの問題は食傷気味かな? と思っていても、次から次へと問題が出てきています。
これは、ユーロ圏各国が経済的に深く関わり合っていることに起因する連鎖反応だ、ということです。
ECB(欧州中央銀行)やIMF(国際通貨基金)などがいろいろと対策を考えているようですが、根本的な解決策が出てきているわけではないので、この問題は当分意識されることになるでしょう。
為替に目を向けると、やはり、ユーロ相場は下方向だと思います。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
ユーロ/米ドル 日足

(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
「ユーロ/円やユーロ/米ドルで戻りを売る」というのが、今のマーケットではわかりやすい戦略だと思います。
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