つまり、このようなグローバルな金融緩和政策が世界的な株高を誘発し、それが円安につながっているのです。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
また、こうした相場状況の中で、オーバーヘッジで米ドル売りを行っていた本邦投資家の一部が、米ドル/円のショート(売り持ち)を買い戻しているということも、サポート要因となっているようです。
■3月に向けて、ジリジリと82円の方向に上昇へ
今週に入って、米ドル円/はついに 、昨年8月の介入時の高値である 80.25円を突き抜けました。
前述のように、一時は80.40円まで買い上げられています。
ただ、米ドル/円は押し目もなく、先週から一方的に上昇してきたため、このあたりで調整が入って下落する局面も予想されます。
それでも、欧州債務問題の悪化懸念を材料に、グローバルに積み上がった円ロング(買い持ち)の解消は始まったばかりですので、米ドル/円の下落余地は限定的でしょう。
テクニカル的に見ても、先週のコラムでご紹介した、2007年6月をピークとする「米ドル安・円高」トレンドをブレイクしています。米ドル/円の上値余地はさらに拡大しそうです(「『円キャリー』復活の環境も整ってきた!ドル/円の上昇基調は徐々に鮮明になる!!」を参照)。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 月足)
3月に向けて、米ドル/円はレパトリに伴う米ドル売りをこなしながら、ジリジリと82円の方向に上昇していく可能性が濃厚です。
引き続き、米ドル/円の動向に注目です。
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
ザイFX!で人気の西原宏一さんと、ザイFX!編集部がお届けする有料メルマガ、それが「トレード戦略指令!(月額:6600円・税込)」です。
「トレード戦略指令!」は10日間の無料体験期間がありますので、初心者にもわかりやすいタイムリーな為替予想をはじめ、実践的な売買アドバイスやチャートによる相場分析などを、ぜひ体験してください。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)