■豪ドル/米ドルは年末に0.88ドルまで下落するという予想も
加えてFXコンセプツは、豪ドル/米ドルの下落も予測しており、彼らによると、豪ドル/米ドルは年末に0.88ドルまで下落するとのこと。
豪ドル/米ドルに関しても、過去何度かこちらのコラムでご紹介した自分の友人のヘッジファンドと意見は同じ。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
年初は、ユーロや円の下落に対して、ブラジルや豪ドルといった資源国通貨が急騰。新興国がグローバル経済を牽引していたわけです。
しかし、前回のコラムのとおり、3月から中国経済の減速が豪ドルやブラジルレアルの下落を誘引。
【参考記事】
●資源国通貨ブラジルレアル、豪ドル暴落!豪ドル/円はなぜ11円も暴落したのか?(西原宏一、5月24日)
また、ユーロは引き続き軟調。そして、米ドルが一方的に買い進められていましたが、米株が軟調に転じたことでマーケットは従来のリスクオフ相場となり、じわじわと円高も進行しています。
(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
■今年の最安値97.04円に急接近しているユーロ/円に注目
本日(2012年5月31日)ユーロ/円は一時97.36円と、今年の最安値97.04円に迫るレベルまで下落。
(出所:米国FXCM)
前述のとおり短期筋のユーロショートが積み上がっているため、ショートカバーから短期的にはユーロは値を戻す局面もあります。
前述のFXコンセプツ同様、友人のヘッジファンドもユーロや豪ドルに対する目線はさらに下がっており、ユーロや豪ドルのダウンサイドリスクに備えてオプションを物色中。
今週(2012年5月28日~)は今年の最安値に急接近しているユーロ/円の動向に特に注目。
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