1万3200ドル近辺のところで推移し、なかなか崩れそうな気配がありません。
■米国の経済指標は比較的しっかりしている
今週(8月13日~)発表された米国の経済指標を見てみても、8月14日(火)の小売売上高は、予想の前月比0.3%を大きく上回る0.8%となりました。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:米国主要経済指標の推移)
また住宅市場に少し改善の兆しが見えていることをお伝えしてきましたが、8月15日(水)発表のNAHB住宅市場指数は、予想の35より強い37となりました。
【参考記事】
●行き過ぎで戻すも、売り圧力強いユーロ! 米住宅市場は回復の兆しが見え始めた?(今井雅人、8月2日)
●米ドル安・円高傾向だが、米国株は上昇。米国株が強い3つの理由とは?(今井雅人、8月9日)
このように、米国の経済指標は、比較的しっかりしたものが続いています。
このような結果を見れば、やはり米国の株価が底堅いものになるのも納得です。
そのために、米ドル高、円安が進んでいると考えられます。
■円安が進むことはあると考えるが期待しない方がよい
ただ、冒頭に申し上げたように、何かマーケットの方向を明確に決定付けるような、新しい、大きな材料が出てきたわけではなく、少し米国の株価が底堅い動きを見せているために、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)もしっかりしている、という程度のものだと思います。
じわりと円安が進むことはあると考えていますが、あまり大きな期待はしないほうが良いと思います。
欧州については、依然として厳しい状況です。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
ただ、マーケットはそのことをある程度織り込んでいます。
米国経済の動向をきちんと確認していくようにしたいと思います。
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