■米ドル/円は77円台で口先介入、76円台で実弾投入か
QE3期待の高まりは、長らく78.00~79.00円というタイトレンジで膠着相場を続けていた米ドル/円相場にも影響を与えています。
総体的な米ドル下落の中、米ドル/円もついに78.00円を割り込み、一時77.68円まで下落。
(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
市場参加者のマーケットのコンセンサスは、77円台で「口先介入」、76円台で「実弾投入」というものですが、実際、9月12日(水)に安住淳財務相から、為替マーケットに関する下記のコメントが飛び出しました。
投機的な動きは明らかだ。断固たる措置はとるときは必ず取る
(出所:ロイター)
このコメントが出たのは77円台であり、マーケットの想定内ですが、このコメントの中に「必ず」という文言が追加されていたところが注目されています。
8月からのユーロ/豪ドルの急反発と、ユーロ/米ドルの約900ポイント急騰というマーケットを経て、欧米の短期筋が次に注目しているのが米ドル/円。
全体的な米ドル安トレンドの中、仮に76円台に突入した場合、当局から「実弾が投入」されるかどうかに市場の関心が移行しています。
仮に介入が入れは、3円ほど上昇するケースが多いため、一気に80円台を回復する可能性が濃厚。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
9月13日(木)、本稿執筆時点での米ドル/円は77.70円で依然、上値の重たい展開となっています。
当面、米ドル/円と本邦当局の動向に注目です。
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
ザイFX!で人気の西原宏一さんと、ザイFX!編集部がお届けする有料メルマガ、それが「トレード戦略指令!(月額:6600円・税込)」です。
「トレード戦略指令!」は10日間の無料体験期間がありますので、初心者にもわかりやすいタイムリーな為替予想をはじめ、実践的な売買アドバイスやチャートによる相場分析などを、ぜひ体験してください。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)