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■米量的緩和縮小がはじまったらどうなる？

 １つ問題なのは、仮に米量的緩和縮小が始まったらどうなるかということです。

 現在の市場の反応を見ていると、株式市場は金融引き締めを嫌気して下落圧力がかかり、一方で長期金利が上昇することを好感して、米ドルは上昇するという流れがメインのようです。

米国株（ＵＳ30） 日足

（出所：米国ＦＸＣＭ）

 あまり株が下がりすぎるとリスクオフから円高になるというリスクも潜んでいます。

 しかし、米国の景気そのものは順調なので、株の下落もそれほど大きなものとならず、結局は米ドル高に向かうというシナリオをメインとして考えておきたいと思います。

米ドルＶＳ世界の通貨 日足

（リアルタイムチャートはこちら → FXチャート＆レート：米ドルＶＳ世界の通貨 日足）

 心配なのは、米国の金融引き締めによって新興国から資金流出が起き、新興国の株が急落するような事態が発生することです。そうなると、市場の雰囲気がガラっと変わってしまうので、その点は注意しておきたいと思います。

■日経平均は下降トレンドを形成か

 さて、最後に日経平均のチャートを見ていただきたいと思います。

 ここのところ、高値が徐々に切り下がると同時に下値も切り下がる、いわゆる下降トレンドを形成しているように見えます。

日経平均株価 日足

（出所：株マップ.com）

 材料的には大きく下落していくような環境でもないのですが、チャートだけをみると、少しずつ嫌なムードです。今後の様子を少し注目しておきましょう。

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