円が買われたシリア問題の影響は一時的。
米ドル/円相場は95～100円で膠着か

2013年08月29日(木)16:33公開 (2013年08月29日(木)16:33更新)

今井雅人

■シリア問題の行方は！？原油高騰、株価下落…

そんな中、１つ心配な材料が出てきました。シリア問題です。

ロシアは強く反対していますが、米国はシリアが化学兵器を使用したと断定して、武力行使を示唆しています。

市場の反応はといえば、お決まりのパターンで原油価格が上昇し、株価が下落しています。

米国原油（ＵＳＯＩＬ）日足

米国株（ＵＳ30）日足

為替市場は、以前はこうした中東での有事が起きると米ドル買いに反応する時期もありましたが、現在は株の下落を受けて円高に反応しています。

世界の通貨ＶＳ円日足

もちろん、今後の展開で泥沼化してくれば、長期的にマイナスの影響が出ることも考えられなくもないですが、どちらかといえば一時的な影響に留まることになると思っています。

最後に消費税の問題です。現在は有識者へのヒアリングが行われていますが、安倍総理が最終判断すると言っているのにもかかわらず、本人不在の中で行われており、儀式的だなという感じは否めません。

それを差し引いたとしても、大半が消費税引き上げに賛成の意見を述べていますので、予定どおり引き上げが決定されることになるでしょう。

市場は景気の腰折れを懸念して、株価が下落するとの見方もあるようですが、財政再建の道筋ができるとの評価から、それほど悪影響は出ないのではないかと個人的には考えています。

日経平均株価日足

この問題は最終的に決定されてから、改めて確認してみることにしましょう。

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