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FOMC後のパウエル議長会見にマーケットは失望

 今週（9月15～）16-17日に米国でFOMC（米連邦公開市場委員会）が開催されました。今回は政策金利であるFFレートを0.25％引き下げることを決定しましたが、これは事前予想通りです。

 会合後にパウエルFRB議長が会見を開きましたが、非常に慎重な言い回しで、何か踏み込んだ発言が出るのではと身構えていた市場関係者をがっかりさせる内容でした。

 まず、彼はトランプ政権が大幅な利下げを促すような発言を繰り返していることに対し、「FRBの独立性は我々の文化に深く根付いている」と政治の圧力には屈しないという姿勢を見せました。さらに、「ここ数カ月、雇用の低迷が懸念材料となっている」という認識を示しながらも、「FRBは予測について議論したり合意しようとしたりしない」「FRBは会合ごとに状況を変える」と今後の政策運営に関しては、今の時点では何も決まっていないことを強調しました。

 今後、年内にあと2回程度の利下げを織り込んできたマーケットを失望させる内容で、米ドルはやや上昇してきています。

米ドル/円 日足

（出所：TradingView）

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日銀会合は据え置き確実で植田総裁の発言も期待薄か

 次に注目されるのは、本日（9月19日）開催される日銀の金融政策決定会合です。今回は政策金利が据え置きとなることは確実と思われます。

 問題はその先ですが、現在、年内に最低1回は利上げがあり、状況によっては2回利上げするのではないかという見方がマーケットで広がっています。

 そこで、会合後の植田日銀総裁の発言に注目が集まるわけですが、私自身は、植田日銀総裁もパウエルFRB議長同様、先行きに関して具体的な発言は控えるのではないかと考えています。

 その場合は、マーケットは円安方向に反応するのではないかと考えています。もし、踏み込んだ発言があれば、当然円高に進むと思いますが、それも一時的な反応となり、また徐々に戻ってくる動きをイメージしています。

 それを確認することは重要ですが、全体としては、レンジ相場が続く中、クロス円（米ドル以外の通貨と円との通貨ペア）などで少しずつ円安が進むという展開を予想しています。

世界の通貨VS円 日足

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メキシコペソ/円のスワップ金利で稼ぐ手法を継続

 高金利通貨のメキシコペソ/円などのロング（買い）ポジションをキープして、スワップ金利を稼ぐ手法を中心に、米ドル/円、クロス円の押し目買いを狙い回転を効かせるやり方を続けるつもりです。

メキシコペソ/円

（出所：TradingView）

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世界の通貨VS円 日足

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