■米ドル/円は一時99円台をつけるも失速
先週のコラムで、当面金融市場は踊り場に入り、もみ合いの展開が続きそうなので、米ドル/円中心にレンジ取引をする時期なのだろうという見方を示しました。
【参考記事】
●米量的緩和縮小は9月FOMCで開始か。資金流出懸念での新興国株急落に注意!(8月22日、今井雅人)
その後、米ドル/円は一時99円台にまで上昇しましたが、結局失速し、この原稿を書いている時点(2013年8月29日 14時現在)では97円台半ばで推移しています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
■95~100円のなかで1~2円程度のレンジか
日本の機関投資家の米ドル買いは、米ドルが下落したところでは出てくるのですが、高くなってくると買いを控えるという行動になっているようなので、どうしても失速してしまいます。逆に、米ドルの下落局面では、米ドル買いが出てくるので、下値も支えられてしまうのです。
市場に方向感がなくなってくると、機関投資家もこのような行動パターンになってくるので、結果的に、よけいにレンジから抜け出せなくなるという相場になることがよくあります。
今回も、そういう局面に入ってきたと基本的に考えておきたいと思います。大きくとって95~100円、その中でこの1週間は1~2円程度のレンジになりそうです。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
■ユーロ/米ドルは1.3400ドルあたりでショートか
その他の通貨ペアも基本的には取り立てて特徴的な動きはなく、全体的に同じような動きをするのではないかと思っています。
ユーロ/米ドルも1.3400ドル近辺はショート(売り)にしても良いのではないかという考えは変わっていませんが、大きく取れるような相場でもないでしょう。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
■シリア問題の行方は!? 原油高騰、株価下落…
そんな中、1つ心配な材料が出てきました。シリア問題です。
ロシアは強く反対していますが、米国はシリアが化学兵器を使用したと断定して、武力行使を示唆しています。
市場の反応はといえば、お決まりのパターンで原油価格が上昇し、株価が下落しています。

(出所:米国FXCM)

(出所:米国FXCM)
為替市場は、以前はこうした中東での有事が起きると米ドル買いに反応する時期もありましたが、現在は株の下落を受けて円高に反応しています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
もちろん、今後の展開で泥沼化してくれば、長期的にマイナスの影響が出ることも考えられなくもないですが、どちらかといえば一時的な影響に留まることになると思っています。
■増税に伴う景気腰折れ懸念…影響はあまり出ないのでは?
最後に消費税の問題です。現在は有識者へのヒアリングが行われていますが、安倍総理が最終判断すると言っているのにもかかわらず、本人不在の中で行われており、儀式的だなという感じは否めません。
それを差し引いたとしても、大半が消費税引き上げに賛成の意見を述べていますので、予定どおり引き上げが決定されることになるでしょう。
市場は景気の腰折れを懸念して、株価が下落するとの見方もあるようですが、財政再建の道筋ができるとの評価から、それほど悪影響は出ないのではないかと個人的には考えています。

(出所:株マップ.com)
この問題は最終的に決定されてから、改めて確認してみることにしましょう。
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