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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

ドル円100円の攻防から99円台前半へ、
深追い禁物だがドル円ショートをキープ

2013年09月12日(木)15:38公開 (2013年09月12日(木)15:38更新)
持田有紀子

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 昨日の為替市はオバマ大統領のスピーチ待ちでスタートした。すでにシリアはロシアの提案を受け容れると表明しているようだし、アメリカ議会でのシリア攻撃についての採決も延期ということで安堵感が広がり、ドル円も100円台に乗せてアジア市場を迎えていた。演説がはじまると100円割れをトライしそうにもなった。しかし内容としては、議会承認の延期も要請したことを表明し、攻撃の可能性は残しつつも当面は明らかに延期されるもの。ドル円は100円台ミドルに上昇した。

 そして東京市場の午後にもドル円は再び高値攻め。このままついていったほうがいいのだろうか、、、でも日経先物を見てみると、前日の海外市場で、シリア情勢についての楽観ムードからリスクテークとなって上昇していた高値を超える勢いはどうもなさそうだ。そうであれば、むしろ私としては売ってみたいような気持になる。とりあえず欧州市場まで待つことにした。

 欧州市場もあまりリスクテークむんむんというスタートとはならなかった。ドル円の戻りも100.43近辺だ。私は思い切ってドル円を100.35で売ってみた。まあ、昼間の高値である100.60あたりで損切ればいいだけのことだ。そもそもイベントもないので、やはりこの後も中東情勢についての何か突発的なニュースなどに振らされるくらいだろう。

 その後はあまりアゲインストにもならないものの、さほどもドル円は下がらない。ずっと100円台はキープしていた。ニューヨーク市場では米国株も買い優勢ではじまった。ちょっとまずいかなと思いつつも、値動きを見る限りはドル円の頭は重そうだ。ドル円も99円台を触り始めた。

 そしてその後は100円をはさんでの攻防となった。ニューヨーク市場では、楽観的なムードが続いていた。しかし聞こえてくるニュースとしては、シティバンクが住宅ローンを扱う部門を閉鎖するだの、アップル株がかなり下落しているだのと、あまり良いものはなかったのに、ちょっと不思議な感じもした。

 本日の朝になって見てみると、ドル円はニューヨーク時間の午後は100円台を回復することはなかったようだ。ただし米国株も堅調であったため、安値も限定的で99.80付近まで。私のドル円ショートのポジションもそのままキープしてアジア市場を迎えた。ドル円はその後じりじりと値を切り下げて、前日の安値も更新し、戻りも弱々しい。

 今晩は失業保険くらいしかイベントがない。シリア情勢に振り回されての株高、ドル高という側面もあったように見えるので、目先は少し調整したい感じもあるのかもしれない。ドル円の下攻めの歩みはちょっと私にはのろい感じもしてしまうが、ロスカットレベルを1円下げて、もうちょっと踏ん張るつもりでいる。ただし米国株は高いし、米ロ会談などから何が出てくるかもわからないので、あまり深追いはしないつもり。


日本時間 15時20分

 


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