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自民党の歴史的な圧勝で株高になったが円安にはならず。むしろ円は買われている
今回の選挙では自民党が歴史的な圧勝を収めた。本来であれば、株高とともに円がさらに売られる、多くの市場関係者がそう思っていたに違いないが、見事に裏切られた。円が大幅に売られるばかりか、今のところむしろ大きく買われている。

(出所:TradingView)
これまでのコラムで述べてきたように、先月(2026年1月)、日米協調介入の可能性が急浮上、またFRB(米連邦準備制度理事会)の「レートチェック」があったこと自体、市場参加者の大半にとって大きなサプライズであった。
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その後、米ドル急落に関する米側のフォローがあって、今月(2月)9日にていったん157.74円まで切り返しを果たしたものの、一転して大きく反落し、2月12日(木)にいったん152.27円を打診した。

(出所:TradingView)
言ってみれば、猫も杓子も自民党圧勝で円安を確実視していたところに、再度大きなサプライズが生じたというわけだ。
ゆえに、いろんな後講釈が噴出するのもいつものとおりだ。自民党圧勝だからこそ過激な財政政策を打ち出さなくて済むとか、米当局の米ドル安志向が鮮明化してきたといった話は、ロジック自体が間違いとは言えない。が、本質的な要素ではなかろう。
本質的に言えば、それは相場の宿命であった。相場の宿命とは相場の内部構造そのものである。長期サイクルの視点でのみ捉えることが可能だ。
本コラムでは繰り返し解説してきたのでここでは重複しないが、2024年高値(≒162円)にてすでにトップアウト、2028年春まで米ドル安・円高の流れが続く、というマクロ的な視点をもう1回強調したい。
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(出所:TradingView)
その上、市場コンセンサスと大きく逆行する市況自体、相場の可能性を示す出来事だと言える。大きなサプライズがあったからこそ、市場コンセンサスと逆行した方向がメイントレンドの方向とみるべきだ。
さらに言うなら、一昨日(2月11日)リリースされた米1月雇用統計自体は想定より好調であったが、米ドルは買われなかった。それはほかならぬ、メイントレンドを証明する値動きであったと思う。
米ドル/円の日足チャートでは典型的な「弱気リバーサル」のサインが見られ、再度152円台前半の打診につながった
ファンメンタルズの話がこれからの市況を左右できなくなるなら、テクニカル上の可能性が重要になる。今回はもっぱらテクニカル上の視点をもって検証したい。
まず、2月9日(月)の大陰線(下記チャートの1)が選挙の結果を受けて形成され、また前の2取引日のローソク足と「アウトサイド」のサインを形成したから、プライスアクションの視点では、典型的な「弱気リバーサル」のサインと化していた。そのサインの有効性が証明され、また効いていたから、再度152円台前半の打診につながったわけだ。

(出所:TradingView)
GMMAチャートを観察すればわかるように、FRBのレートチェックがあったとされる1月23日(金)から急落し、、いったん152円の節目を試した後、2月6日(金)まで切り返していた。結局、短期MA線グループは長期MA線グループの上に定着せず、2月9日(月)からの反落とともに、再度、長期線グループの下に拡散してきたから、「鰯喰い」のサインを点灯しているとみる。
「鰯喰い」のサインとは、いったん短期線と長期線のクロスを試したものの、失敗に終わったサインである。1月高値からすでに下落波動が始まり、MA線のゴールデンクロスが失敗に終わったわけなので、下落変動に復帰していることが示唆される。
この場合、1月安値の割り込みはもはや時間の問題、そして近々150円の心理的大台の割り込み自体もハードルが高くないとみる。
次に注目すべきなのが一目均衡表における遅行スパン(下記チャートの2)だ。遅行スパン線と日々線(ローソク足)のデットクロスが確認された後、いったん切り返しがあっても日々線の上に定着せず、目先「雲」ゾーンの下限を割り込もうとしている。

(出所:TradingView)
このような市況においては、往々にしてより大きな下落波動が予想され、場合によっては一段の急落も覚悟しておきたい。
米ドル/円の週足では上昇への転換サインも見られたが、今週の急落でその可能性は否定された
もちろん、まだまだ初動段階なので、米ドル/円がたちまち「底割れ」になるとは限らない。実際、GMMAチャートにおける長期MA線グループの存在から考えて、151円台前半~152円の節目におけるサポートがなお厚く、2025年4月安値から引かれた長期サポートラインの存在と相まってただちに下放れしない可能性もある。
しかし、ここでは逆説的な見方も取り上げてみたい。先々週(1月26日~)の足型(1)に注目したい。同週は典型的な「星線」となり、また長い「足」をもつ「スパイクロー」のサインを示した足型であった。
先週(2月2日~)の陽線引けから考えて、本来1月後半からの下落の歯止めとなり、また組み合わせとして続伸を示唆するサインとしても解釈できた。が、今週(2月9日~)の急落(下記チャートの2)をもってその可能性が否定された。

(出所:TradingView)
否定されたからこそ、下落波動の可能性が一段と証明され、先々週(1月26日~)の足型が示した「スパイクロー」のサインはむしろ途中の調整、という意味合いが大きい。その上、往々にして「スパイクロー」の安値は一気に突破されやすく、下落モメンタムの加速をもたらす存在である。
この見方が正しければ、これからテクニカル上のサプライズにつながるだろう。要するに、前述のように、週足におけるサポートゾーンがなお厚いから、ロング筋に安心感を与えるはずだが、下放れがあれば、今度は狼狽する中で撤退を迫られ、売りが売りを呼ぶような連鎖的な値動きもあり得る。油断は禁物、市況はいかに。





















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