■「不快なほど高い」という文言が削除された理由
豪ドルは、2月のRBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])の声明で「不快なほど高い」という文言が削除されていたことで反発。
一時、0.90ドル台後半まで戻していたのですが、新興国が再び不安定になり反落。
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前回の声明で通貨高抑制コメントを削除した背景には、豪ドル/米ドルがターゲットである0.86ドル台ミドルまで一時軟化したことに加え、今週末(2月22日~23日)のG20(財務相・中央銀行総裁会議)のホスト国がオーストラリアということがあります。
G20のホスト国であるオーストラリアの中央銀行総裁が自国通貨安誘導と取れるコメントを繰り返すのはあまりにもタイミングが悪いという配慮から削除されたと言われています。
■調整局面は終了! 豪ドルの上値は再び重くなってきた
ただ、オーストラリアは現在、資源国中心の経済から、観光や教育産業にシフトしつつあり、通貨高が困るという状況は変わらず。
豪ドル/円も、節目の93円台を回復しきれず反落。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 4時間足)
前述のIMFの文言の中の「欧州がデフレリスクに直面している」というのが正しければユーロ/豪ドルの上値も拡大。
調整局面を終え、再び上値の重くなってきた豪ドルの行方に注目です。
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