■ＧＷ突入！ 相場はカレンダーより早く長期休暇入り？
日本はゴールデン・ウィークに入りました。2014年は、曜日の並びがあまり良くなく、まとまった休みが取れない方が多いと言われているので、近場で楽しんでいる方が多いかもしれません。
そういう意味では、相場を見る時間がいつもよりあるのかもしれません。しかし、残念ながら、相場の方もＧＷより前から長期休暇に入ってしまったかのような動きとなっています。
（リアルタイムチャートはこちら → FXチャート＆レート：世界の通貨ＶＳ円 日足）
■日銀会合もＦＯＭＣも代わり映えしない内容
投資家をその気にさせるネタが出てこないので、市場関係者も動きが取れないというのが本音なのではないかと思います。
４月30日（水）は、日米の金融政策を巡って注目が集まっていましたが、日銀金融政策決定会合やその後の黒田日銀総裁の定例記者会見も、これまでの発言を繰り返したに過ぎず、また、ＦＯＭＣ（米連邦公開市場委員会）でも経済活動の現状総括を上方修正したに留まり、その他の部分は、ほぼ前回と同様の内容となりました。
代わり映えのない内容に、相場も大きな動きには至りませんでした。
■動かないときは何をしてもダメなもの。しばらくはレンジ
前回のコラムでもお伝えしましたが、海外投資家もすっかり日本株に興味を失ってしまいました。
【参考記事】
●銀座で寿司でもＴＰＰは日米合意せず！海外投資家はアベノミクスをどう見ている？（４月24日、今井雅人）
2013年は、日銀の大胆な金融緩和を材料に株価を吊り上げ、円安を演出した外国人投資家でしたが、その後、安倍政権の改革に対する姿勢にあまり期待が持てないと見るや、一気に日本の株式市場に興味を失ってしまいました。
最近発表されている日本大手企業の2014年度の業績見通しも、2013年度より増加するという予想は多いものの、伸び率は前年より一気に下がってしまっているため、とても新たに株を買うほどの材料にはなっていないようです。
（出所：株マップ.com）
相場を予想する人、あるいは売買をする人は、「動いてほしい」ので、どうしてもバイアスをかけて相場を見てしまいがちですが、動かない時、方向感が出ないときは、何をしてもダメなものです。
しばらくはレンジだと思って、トレードに臨むのが良いのではないでしょうか。
■米ドル/円102円台で膠着。どちらかに抜ける材料は…
米ドル/円も、102円台ですっかり落ち着いてしまいました。101円台、103円台になる局面があるかもしれませんが、まだどちらかに抜けるような材料はないと思っています。
（リアルタイムチャートはこちら → FXチャート＆レート：米ドル/円 日足）
■米国の景気はしっかり。株価は高値で安定しているが…
米国の景気は、確かにしっかりしていますが、これも、だいたい以前からの予想の範囲内で推移しているので、株価は高値で安定をしているものの、盛り上がるほどのものではありません。
（出所：米国ＦＸＣＭ）
ＦＯＭＣの動きも予定どおり、毎月100億ドルずつ量的緩和を縮小してきています。また新たな材料、経済状況が大きく変化するなどの動きが出てこない以上、今のような動きがしばらく続くのではないかと思います。
■米ドルや米国株は買いでキープ！ 豪ドル、ＮＺドルも注目
ただ、現状では米国の景気は当面安定していると思うので、すでに米国株に投資している人、あるいは米ドルを買っている人は、そのままキープしていても良いのではないでしょうか。
私としては、少し時間がかかるかもしれませんが、やはり経済状況が良好、かつ利上げ局面に入っているＮＺドル、そして、４月23日（水）に発表された１－３月期豪ＣＰＩ（消費者物価指数）が市場予想を下回ったものの、依然として利上げサイクルに入る可能性がある豪ドルを改めて推奨し続けておきたいと思います。
（リアルタイムチャートはこちら → FXチャート＆レート：ＮＺドル/円 日足）
（リアルタイムチャートはこちら → FXチャート＆レート：豪ドル/円 日足）
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