■銀座「すきやばし次郎」で寿司を食うが、TPPは…
本日4月24日(木)は、オバマ米大統領が来日しており、東京の道も大渋滞を余儀なくされているようです。「すきやばし次郎」で寿司を食べながら、オバマ政権との関係の良好さをアピールしようとしている安倍政権ですが、TPP(環太平洋連携協定)に関しては、最終的な合意にいたることはできなかったようです。
時間がかかるということは、日本経済にとっては、全体的にはマイナスに作用すると考えておきたいと思います。
■アベノミクスへの期待が剥げてきているのがわかる調査
ところで、日本の株式市場に関しても、最近何度か「外国人投資家のアベノミクスに対する期待感が剥げてきている」と指摘してきましたが、それを如実に表している調査を今回は紹介したいと思います。
【参考記事】
●麻生大臣のうっかり答弁で日経平均上昇!一押しの豪ドルは中期的には依然強気!(4月17日、今井雅人)
●外国人投資家はアベノミクスに飽きた!日銀追加緩和期待するも気迷い相場が続く(2月20日、今井雅人)
その調査とは、バンクオブアメリカ・メリルリンチ社が実施しているファンドマネージャー調査です。この調査は毎月実施されていますので、時系列的に投資家の意識がどう変化しているかを確認するには大変有効です。
■アベノミクスに中身なし? 海外投資家の判断とは?
調査の中で、日本株に対してどう見ているかというと、端的に言えば、1年余り前に打ち出されたアベノミクスの効果が薄れ続けているという結果となっています。
たとえば、調査によれば、日本株を引き続きオーバーウェイトにしている投資家(つまり日本株が他の投資対象より有望であると考えている投資家)は、13%にとどまり、3月の16%、2月の30%から減少しています。
わずか2カ月で半分以下になっているのですから、これは急激な減り方です。また、日本企業の利益見通しについても「良好」と判断しているのは16%と、3月の18%、2月の28%から減少しています。
(出所:株マップ.com)
つまり、日本企業の先行きにはあまり期待していないので、あまり株は買わないと言っているわけです。アベノミクスはやはり、金融緩和などの特殊な政策だけで、あまり中身はなさそうだという判断を海外投資家はしているということでしょう。
そこで政府としては…
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