市場の最大の注目は原油の供給がどうなるか
米国・イスラエル軍がイランを攻撃し、中東情勢が緊迫化しています。
この作戦によって、最高指導者アリ・ハメネイ師が死亡しました。イランは、ハメネイ師殺害の報復として、中東の米関連施設への攻撃を強化しています。
さらに深刻なのは、ホルムズ海峡を封鎖し、原油のタンカーを通過させないと宣言しています。攻撃が行われた当初は、いつもの局地戦からと思っていましたが、最高指導者を殺害されたということで、事態は明らかにエスカレートしています。
さらに、米国国内でも、元々のトランプ支持者からも、今回の攻撃に批判の声が上がっています。
マーケットの最大の関心事は、イランの体制がどうなるかということよりも、今後原油の供給はどうなっていくのかという点に集まっていると思います。
ホルムズ海峡に関しては、米国海軍が各国のタンカーを擁護するとしていますが、その実効性も見ていく必要があります。この原油の問題にある程度目途がついてくると、マーケットは正常に戻っていくと思います。それまでは、リスクオフのムードが消えないでしょう。

(出所:TradingView)
いまのところ、ここまでの混乱に関してはマーケットはすでに織り込んでいると思いますので、これ以上の崩れはないと見ています。
ただ、事態が悪化した場合には、さらなるリスクオフの動きが出てくると思いますので、予断を許さない状況が続きます。今後のイラン情勢をよく見ておくしか今はありません。
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今回の有事の米ドル高は合理的な動きではない
為替市場では、2つの動きが起きています。1つは、米ドル高。これはいわゆる有事の米ドル買いです。しかし、この反応には私は疑問を持っています。
米国が起こしたこの状況で米ドル買いになるというのは、あまり合理的な動きではないと考えています。したがって、これは修正されると見ています。
米ドル/円も一時158円手前まで上昇しましたが、これはやり過ぎだったと見ています。

(出所:TradingView)
2つ目はリスクオフによる円高。特に高金利通貨のメキシコペソなどに対しての円買いが加速しています。こちらは、もう少しこの状態が続くのではないかとやや諦めています。

(出所:TradingView)
その他の要因については、現時点ではマーケットは無視してしまうでしょうから、イラン情勢の行方一点で見ておきます。
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