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 金曜日は東京時間の午前中に、オバマ政権がイラクへの空爆を承認したことで、大きく動かされた。言うまでもなくリスクオフの方向だ。ここ最近はイラク問題に目が向いていなかったこともあり、ちょっとイスラエルも含めた中東問題に鈍感になっていたのも事実だ。いきなり突きつけられた事実にマーケットは過敏に反応した。

 ドル円は速攻で102円割れ。私も101.89でショートにした。後は株価次第。日経先物は朝がたの時点では15000円台だった。それでも安いと見られていたのに、15000円の大台を割り込んできた。これが15000円台に戻るようならば、それで私もドル円のショートはもう止めである。

 ショックが大きかった割には、値動きは緩慢なものだった。ドル円は30分ほど経って、ようやく101.80も割れてきた程度。日本株が戻らないからポジションをキープできるのだが、なんとものろい～。ランチタイム近くになって日本株が一段安したので、やっとドル円も101.60とかに。ランチタイムに日経先物がショートカバーしだして、底値の14660円から200円も急反発。この途中で私もドル円を買い戻し。結局、15ポイントほどしか取れなかった。

 こうしたマーケットの不安定な動きは、米軍の動向がはっきりするまで続きそうだ。そして確かに欧州序盤でもマーケットは不安定で、欧州株は下がりだした。私は101.67でドル円を売り込んでいったが、結果的には完全に刺さってしまった。グローベックスでの米国株もナイトセッションの日経先物も、昼間につけた安値を攻めるものの、安値を更新できず。

 これでは2番底となって、買いたいと思っている人たちの買い意欲を増殖させてしまう。事実、その後のドル円は底堅くなってしまった。私も101.80越えでポジションをカットせざるをえなくなってしまった。儲けはすべて吐き出した。イラクで地政学的リスクが高まる一方で、ウクライナではロシアが沈静化の努力をするということでリスクが低減しているらしい。

 22時前に米軍が実際に空爆を開始した。これで事実になったのだから、かえってマーケットの不透明材料はひとつなくなったことになる。ニューヨークオープンとともに米国株は大きく切り返して始まった。ドル円も102円台に戻しはじめた。欧州時間に入ってからはクロス円がたいへん強い。昼間に大きく下げて戻ってきたということは、このままで終わると日足ではドル円も株価も長い下ヒゲを形成することになる。

 ローソク足として下ヒゲが長いということは、下攻め失敗ということであり、下サイドにシコリを残したということである。それを見越しての米国株のショートカバーの勢いがますます強まってくる。そしてドル円もユーロ円も、それに合わせる形で、日中の高値圏で終了することとなった。

 さて週明けの今日。週末に何にも出て来なかったこともあり、順調にリスクテークの流れとなった。ドル円やユーロドルではまだ大きな動きは見られないが、私としては押し目買いで臨みたい。夜にはイベントも少ないことだし。

日本時間 16時00分
 

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