■米ドル/円は106円から107円台をうろうろ…。ふらふら…。
さて、為替相場に目を移してみましょう。
米ドル/円は、いったん105円台前半まで下落した後は、少し戻し、現在は106円台と107円台をうろうろしています。
この間も、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)とみられる米ドル/円の買いがマーケットでは出ていたようなので、下値を支える動きはあるということです。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
一方、米国の利上げムードも少し沈下してしまっているので、上値をどんどん狙っていくというのも今の状況では難しいと思います。しばらく今のような方向感のない、ふらふらした状態が続くのではないでしょうか。
■ユーロは基本的に買う通貨ではなく、売る通貨
欧州では、流通市場での社債購入をECB(欧州中央銀行)が検討しているという話が話題になっています。ECBのメンバーも、最近は「欧州の経済は、危機的状況をまだ抜け出していない」ということを盛んに言っています。
また、物価も思ったように上がらないということで、デフレ懸念を示しています。ECBは、マイナス金利という思い切った政策まで打っているのに、経済が好転してこないことに頭を悩ましているのでしょう。
そう考えると、ユーロは基本的に買う通貨ではなく、売る通貨だということになります。対円よりも対米ドル、つまりユーロ/米ドルでの売り戦略が良いと思っています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
ただ、10月23日(木)の当コラム執筆時点で、ユーロ/米ドルは、1.26ドル台半ばまで下落してしまっているので、これから売るのであれば、少し戻りを待って売った方が良いのかもしれません。
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