高市政権の積極財政進展の思惑で株高だが円安にはならず
衆議院選挙は、自民党の大勝に終わりました。高市首相は絶対的な権力を手にしました。これを受けて、積極財政が進むという思惑から日本の株式市場では、株価が急騰しています。

(出所:TradingView)
これまでの流れであれば、為替市場でも急激に円安になるはずですが、実際は、むしろ円高になっています。非常に不思議な動きです。

(出所:TradingView)
その原因は何か?それは、日本の当局の姿勢にあるのではないかと思います。衆議院選挙の翌日(2月9日)の月曜日、政府や財務省は、円安に対しての警戒感を示しました。
そのとき米ドル/円は157円だったと思います。その効果もあってその後は円高が続き、現在は152円台となっています。しかし、円高になっても、財務省からの円安への警戒発言は止まりません。
当局からの口先介入が止まらないのは高市首相の意向か
なぜ、これほど執拗に口先介入を繰り返してくるのか。これは、かなり高市総理の意向が働いているのではないかと思っています。
高市首相は、積極財政によって円安になりすぎると、各方面から指摘を受けています。大手金融機関のレポートですら、その懸念を示していますが、こんなことは極めて異例です。
おそらくですが、高市首相はそうした声が嫌なのでしょう。そうした声を駆逐したいという思いが、あるのではないでしょうか。
それで、ここまで執拗に円安警戒発言をさせているのだと思われます。
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米国への巨額投資で「円投」が円安を誘引するか
さて、その上で、今後の展開ですが、それでも中期的にはまだ円安だと私は思っています。
先日、米国への総額80兆円の投資の最初の3分野が公表されました。赤澤経済産業大臣も訪米しています。今後、こうした案件が次々に明らかになっていくと思います。
この投資はおそらく円を米ドルに換える、いわゆる円投という形で行われると思います。そうなれば、かなりの円売りがマーケットに出てきます。それが、今後円安を誘引することになると考えています。

(出所:TradingView)
しばらく、通貨当局とのつばぜり合いが続くと思いますので、難しいマーケットになりますが、次の動きに備えて、今は大きなリスクは取らず、細かいレンジトレードを続ける時期です。
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