金曜日の欧州序盤では、ドル円は121円台の中盤で、ユーロドルは1.06台の前半だった。ドル円もユーロドルも木曜日の悪かった経済指標の後のドル安レベルから見ると、ドルがだいぶ戻してきている。ドル高の水準としてはもうちょっと今年のドル高値には届かないが、それでも日足のチャートなどを遠くから眺めると完全なドル高状態の継続である。
ユーロドルはアジア時間の終盤に1.0565あたりまで差し込んでいるので、まだ下げる余力が残っているともいえそうだ。ドル円の121.50アッパーを買っていくのは嫌だった私は、ユーロドルのショートで攻めてみるほうを選んだ。後は再度の安値突っ込みのステージをとらえるか、もしくはある程度戻ったところを我慢してショートメークするかである。つまり売りのOCO注文の状況になっているわけだ。
ユーロドルは上がっても1.0630あたりまで。その後は1.0600を挟んでの動きに徹している。アメリカの経済指標が出る前に、また1.0565あたりまで下がってきたので、思い切って売っておけばよかったと後悔も…。しかし発表までに1.06台を回復する動きが強まった。指標で勝負するつもりはないが、値段が売りたいところまで戻ってきたので、1.0581で売ってみた。買い戻しのストップ注文はすぐに1.0600で置いた。
指標はアメリカのPPIなので、現行のマーケットではあまり注目されていない。だから大きな変動はないと思っているのだが、それでもポジション調整くらいは促進されるかもしれない。それだけが自分にとってのアゲインストの材料だろう。発表で瞬間的にドル売り方向でマーケットは動いたが、変動は小さかった。
私のタイトストップもつくことなしに、元のコスト近辺まで戻ってきた。まあ元まで戻ってきても、やるべきことは変わらない。損切りを覚悟しての、相場が下方向に動き出すのを待つだけだ。
米国株が始まると、大きく下げ始めた。確かに原油相場が軟調になっている。原油価格は今年の安値が44ドル台だったと思うが、限りなく近づこうとしている。そうなるとリスク性の高いプロダクツは弱い。株価もその代表で、どうしてもリスク許容度の減退の影響をモロに受けてしまう。そうしたリスク回避のため、ユーロ円が先走って下落。それのカバーベースでユーロドルもようやく下がり始めた。
この動きは株価が原因なので、株価の下げ止まりを確認するまではユーロドルのショートをキープしたい。米国株はだいたい30分でワンラウンドなので、22時半に始まった米国株も23時には売り一巡する可能性がある。
そうしていると23時にミシガン大学の指数が出たのを契機に、米国株は切り返しに転じた。ユーロドルも1.05ちょうどを割り込まなかったので、そろそろ反転もしそうだ。私も買い戻しにかかったが、1.0514でしか買い戻すことはできなかった。しかしこの取引ワンショットで70ポイント弱を取れたのはありがたかった。
結局、夜中にユーロドルは1.04台に突入して、今年の安値も更新してきた。そして多少の買い戻しもあったものの、1.04台でニューヨーククローズを迎えた。先週のユーロドルは木曜日以外は下げっぱなしの週となった。
週明けは波乱なく始まった。ユーロドルは1.04台で、相変わらず安い。1.05台には戻したが、また垂れてきている。しばらくユーロの値動きから値が離せない。
日本時間 15時10分
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