昨日は東京時間の昼すぎに、国会で黒田総裁が円安をけん制するような発言をしたことでドル円は急落した。124円台の中盤から122円台まで、ほぼ2円幅の急落である。それにツラレてユーロ円も2円ほど落ちている。こんなことをしゃべったらどうなるかは、黒田総裁はわかっていただろう。だからG7の場で何か言われてきたのではないかという憶測も飛んだ。
アメリカ側もTPPの決断を控えてドル高になっているのでは困る。またドル高自体がアメリカの貿易収支を悪化させるという負の側面にも目を背けるわけにはいかない。そうした状況のなかでの発言であった。アメリカへの配慮というかサービスかとも思うと、後で否定コメントが出てくるはず。だからフレッシュ・ローでもない限り、突込み売りは厳禁というものだろう。
私も122円台に入ってからは安値更新とともにドル円をショートに振った。値動きが激しいので細心の注意を払わなければならない。戻りだしたら、急激なショートカバーは免れない。そんな危ない場所での作業なので、やはり大きな値幅は狙えない。ちょっとでも相場が止まったら、そこはいったんは買い戻しとなる。
122円台を見てからのドル円の123円台の戻しは、1回目は123.10あたりあまで、2回目は欧州時間に入ってからの123.34までだった。このレベルが戻しの節目となるであろう。これらの水準を超えてきたら、別の相場展開の始まりだと考えて、その時には考えなおせばよい。
しばらくは円相場だけの動きだったが、ユーロドルにもドル安が波及。1.13台の後半まで上がった。そしてこちらのほうが5月の戻し高値である1.14台を目指すこととなった。昨日も欧州債の下落が大きく、ドイツ債は10年ものが1.0%を上回ってくるなど、ユーロ買いの背中を押した。しかしマーケットでのリスク回避の動きはすぐに静まり、ドイツ株などは前日比でプラス転。そうなってくると今までの動きは逆転してしまう。
ユーロドルは簡単に100ポイントほど下落し、完全にドル安の方向を攻めるのに失敗した形となった。ドル円もなんだか122.50あたりで何度も止められて、ちょっと下攻めを嫌っているようなムードになってきた。しかしニューヨーククローズではほぼ安値圏の122円台のレベルでとどまっていた。
今日は朝の日本人の買いで、ドル円も早々に123円台までリカバリー。123.25くらいまで戻してきているが、昨日の夜からの注目のレンジスタンスは超えてきていない。123.34だ。もうちょっとという場面もあったが、ここを超えてこない限り、流れが変わったと思ってショートに振った向きのアンワインドを引き出すことは難しいだろう。逆にいうと123.35テイクンで、目をつぶってドル円を買っていくのが効果的なように思える。
日本時間 15時00分
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