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西原宏一の「ヘッジファンドの思惑」

ユーロ/円は190円に向かう可能性大! 日銀審議委員候補が2名ともリフレ派で、日経平均は6万円が視野。対主要通貨の米ドル安で、米ドル/円は153〜158円のレンジ継続か

2026年02月26日(木)15:31公開 (2026年02月26日(木)15:31更新)
西原宏一

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日銀審議委員候補が2名ともリフレ派の衝撃! 日経平均は一時5万9000円台乗せ

 みなさん、こんにちは。

 高市首相が低金利を志向していることは、マーケットも周知しています。

 しかし、日銀審議委員候補に仮に2名ともリフレ(※)派の人物を指名すれば、円安の再燃や長期金利の一段の上昇を招く恐れがあるため、リフレ派は1名とすることでバランスを取るのではないかというのがマーケットのコンセンサスでした。

(※「リフレ(リフレーション、reflation)」とは、デフレから脱却し、過剰なインフレにならない程度まで物価を引き上げるために、金融政策や財政政策を実施すること)

 しかし実際には、いずれも金融緩和と積極財政を重視するリフレ派とされる学者であったことが、マーケットを驚かせています。

 日銀審議委員候補は以下のお二方です。


(1)3月31日(火)に任期満了を迎えるリフレ派の野口旭審議委員の後任に、中央大学名誉教授の浅田統一郎氏(71)
(2)6月29日(月)に任期を終える、金融政策の姿勢で中立とみられている中川順子審議委員の後任に、青山学院大学教授の佐藤綾野氏(57)


 浅田、佐藤両氏の過去の発言を踏まえると、追加利上げのタイミングやペースに影響が生じる可能性があるとマーケットはみています。

 このお二人は、なかなかのリフレ派です。たとえば、為替に関して言えば、佐藤氏のコメントは下記の通りです。


総合的に円安は日本経済にプラス
円安の効果が出るには時間が必要
円安メリットを生かして持続的な経済成長へ 雇用創出、国内回帰のためのインフラ整備、経済・食料安全保障の整備など 外貨準備は不必要に積んである
(2023年2月、出所:「責任ある積極財政を推進する議員連盟」勉強会資料「今、日本経済に必要なこと」)


 きっぱりと「総合的に円安は日本経済にプラス」としています。これを受け、日経平均は一時5万9332円まで急騰し、6万円も射程圏に入ってきました。

日経平均 日足
日経平均 日足チャート

(出所:TradingView(トレーディングビュー))

ユーロ/円は190円に向けて上昇する可能性が高い! 米ドル/円はベッセントラインが上値を抑え153〜158円のレンジ継続か

 それでは、為替はどうでしょうか。

 「日銀審議委員候補が2名ともリフレ派」という報道を受け、確かに一時米ドル/円は156.82円まで上昇しました。

 しかし、ベッセント米財務長官が「レートチェック」を発動したのが157〜158円のゾーン。そのため160円どころか、このベッセントゾーンも抜けません

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

 これは当局が米ドル/円の上値を抑えていることも大きいのですが、対円以外で米ドル安が進んでいることが大きな要因です。年初来の主要通貨の対米ドル騰落率を見てみましょう。

年初来の主要通貨の対米ドル騰落率

 米ドル/円も含め、すべての主要通貨に対して米ドル安が継続しています。この米ドル安の展開の中で、米ドル/円だけ米ドル高・円安になるのは難しい状況です。

 米ドルに関する悪材料は多く、ざっとピックアップするだけでも以下のとおりです。


(1)トランプ関税は「違憲」と米最高裁が判断も、トランプ米大統領は全世界対象の追加関税を10%から15%に引き上げを表明
(2)米国の政治の不安定さを理由にドルヘッジをする市場参加者が増加(出所:FT(フィナンシャル・タイムズ)、ケイティ・マーティン(Katie Martin))
(3)中国当局が中国の銀行に対し、米国債保有の抑制を指示


 そのため、日経平均の急騰につれた動きとして、通貨ペアは米ドル/円でなくクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)を選択したいところです。

 本コラムで一押しのスイスフラン円は、大台の200円を突破し202円台で推移しています。

 スイスフランはユーロに対しても上昇しており、ユーロ/スイスフランが0.9120スイスフランレベルの安値で推移していることから、SNB(スイス国立銀行[スイスの中央銀行])の介入も懸念されます。

 そこで、このステージではユーロ/円を選択したいと思います。

 昨年(2025年)のスイスフラン/円は年間で約33円の急騰でしたが、ユーロ/円も約30円と大きく値を上げています。

主要通貨が対米ドルで続伸するのであれば、ユーロ/円は190円に向けて上昇する可能性が高いと考えます。日銀審議委員候補が2名ともリフレ派という衝撃を受け、6万円台に向けて上昇する日経平均とともに注目です。

ユーロ/円 日足
ユーロ/円 日足チャート

(出所:TradingView

 米ドル/円は153〜158円のレンジ継続と見ています。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView


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