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NDD方式(インターバンク直結型)の口座を
徹底比較! マイナススプレッドも!?

2017年04月24日(月)12:05公開 (2017年04月24日(月)12:05更新)
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NDD口座に新たな動き?

 一時期、ブームの兆しを感じ、ザイFX!でもたびたびご紹介する機会があったNDD(No Dealing Desk、ノー・ディーリング・デスク)方式を採用したFX口座(インターバンク直結型口座)の話題。

 その後、NDDを採用するFX口座の数が大きく増えることもなく、少し尻すぼみのような感じになっていましたが、今年(2017年)3月にあるFX会社が一部の注文の約定にNDD方式を導入したことなどをきっかけとして、ザイFX!では、あらためて国内のFX会社でNDD方式を採用している口座に注目してみることに。

 そもそもNDDってなんぞや? という人はもちろん、知ってはいるけど実際に取引したことはなかったり、すでに口座を持っているけど他の口座はどうなの? なんて方々にも参考にしていただけるよう、今回はNDD方式を採用している主なFX口座のスペックを比較しながら、それぞれの特徴や違いなどをご紹介したいと思います。

NDD方式はとにかく透明性が高い、マイナススプレッドの可能性も!

 まずは、NDDのしくみについてサクッとおさらいしておきましょう。

NDD(ノー・ディーリング・デスク)方式とは読んで字のごとく、DD(ディーリング・デスク)がない取引形態のことです。

 多くのFX口座で採用されているDD方式の場合、ユーザーの注文を約定させるかどうかや、インターバンク市場に注文を出す(カバー)タイミングなどは、すべて各FX会社のディーリング・デスク(ディーラーまたはコンピュータによるプログラム)の裁量に委ねられています。

 「マリー」といって複数のユーザーから来た売りと買いの注文を相殺させて、はみ出た分のポジションだけをカバーしたり、ある程度まとまったポジション量になるまでカバーを行わないこともあります。また、相場が急変したときなどは、場合によってはディーリング・デスクの判断で約定を拒否することも考えられます

 こういった状況から、過去にはレートずらしや、注文したときのレートよりも約定したレートが不利な方向にすべる(スリッページする)など、いわゆるFX会社による不正な操作が介在する可能性も指摘されて、話題になったことがありました。
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 一方で、NDDはFX会社のディーリング・デスクを介さず、インターバンク市場の金融機関と実質的に直接取引できるため、FX会社によるレートずらしやスリッページを心配する必要がありません。そのため、非常に透明性の高い方式であることが特徴と言えます。

 NDD方式の場合、レートの動きが瞬間的におかしく感じたり、約定したレートがすべったように見えたとしても、それはインターバンク市場で提示されたレートによるもので、意図的な操作ではないはずです。

 また、複数のカバー先金融機関の提示するレートの中から売り、買いともにベストなレートを別々に拾って直接提示する場合が多く、スプレッドが変動制なのも特徴です。

 このため、スプレッドが狭くなったり広くなったりして、ときにはスプレッドが逆転する現象、いわゆる「マイナススプレッド」が生じることもあります

(出所:サクソバンク証券

 上の画像はサクソバンク証券の公式ウェブサイト上にある、NDD方式を採用している「アクティブトレーダーコース」の参考レート画面をキャプチャしたものですが、この瞬間は米ドル/円やユーロ/円で顧客の売り値(BID・カバー先の買い値)が顧客の買い値(OFFER・カバー先の売り値)よりも高くなっているため、スプレッドがマイナスになっています。

 DD方式のFX口座の場合、米ドル/円だと2017年4月現在、0.3銭原則固定あたりがスプレッドの最狭水準といわれていますね。
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 あくまで参考レートのため、実際にこのレートで取引できるとは限りませんが、上の画像ではユーロ/円も-0.1銭のスプレッドでレートが提示されています。他の通貨ペアを眺めてみても、全体的にとても狭いスプレッドになっているので、タイミング次第では非常に有利なレートで取引できることもありそうです。

 ただ、マイナススプレッドが発生するかどうかは、各カバー先金融機関の提示するレート次第です。逆にタイミングによっては結構、スプレッドが広がっているときもあったりするので、その点は注意が必要ですね。

 また、NDD方式だとユーザーの注文がそのままインターバンク市場に流れるため、FX会社がカバーを取る必要がなく、取引システムに大きな負荷がかかる可能性も低いため、超短期売買のスキャルピング取引もおとがめなし

 DD方式でも、JFX 「MATRIX TRADER」のようにスキャルピング取引を許容しているところはありますが、一部のFX会社では頻繁にスキャルピングを行っている投資家の口座は凍結させられることもあると聞きます。こうしたことを気にせず、透明性の高いプライスで取引できるのもNDDの魅力といえるでしょう。

 NDDについては、過去に特集として取り上げています。もっと詳しく知りたいという方は、以下のコンテンツも参考にしてください。
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【徹底解剖】2014年大注目のNDD(1) NDDでマイナススプレッドが出る原理
【徹底解剖】2014年大注目のNDD(2) NDDでスキャルパーが歓迎されるワケ
【徹底解剖】2014年大注目のNDD(3) NDD口座比較の隠れたポイントとは?

NDD方式を採用しているのは? 手数料形態は二分

 というわけで、スプレッドがすごく狭くなる場合があったり、「ストップ狩り」や「レートずらし」の発生を心配する必要もないNDD方式ですが、その特徴や取引ルールなどは各社で異なる部分があります。

 そのあたりを比較しつつ、国内にはNDD方式を採用しているどんなFX口座があるのか? まずは確認してみましょう。

 上表ではすべての口座を取り上げているわけではありませんが、国内FX口座で主流のDD方式を採用している口座数と比較すると、圧倒的に少ないことがわかりますね。

 外資系ではデューカスコピー・ジャパンとサクソバンク証券「アクティブトレーダーコース」がNDD方式を導入しています。サクソバンク証券ではNDD方式のことをDMA(ダイレクト・マーケット・アクセス)と独自の名称で呼んでいますが、しくみはNDDと変わりません。

 日系のFX会社としては、セントラル短資FX「ウルトラFX」、YJFX!「C-NEX」、インヴァスト証券「トライオートFX」などがNDD方式を導入しています。

 では、次からは、表に挙げたそれぞれの項目について、詳しく比較していきましょう。

NDD口座の手数料、外資は外付けで、日系はマークアップ形式

 FXの取引で重要となるコスト、すなわち手数料の形態に関して見ていきましょう。

 外資系のデューカスコピー・ジャパンとサクソバンク証券「アクティブトレーダーコース」は、取引するごとに手数料が別途加算される外付け手数料制です。

 デューカスコピー・ジャパンの場合は、下表のとおり、直近30日間の預り金総額や純資産額、取引金額によって手数料の額が変わるしくみになっています。手数料は取引金額100万円あたり、最低10円~最高35円です。

デューカスコピー・ジャパンの取引手数料(取引金額100万円あたり片道)
デューカスコピー・ジャパンの取引手数料(100万円あたり片道)

(出所:デューカスコピー・ジャパン)

 預り金総額、純資産額、取引金額でそれぞれ該当する手数料が異なる場合は、もっとも安いステージの手数料が採用されます。

 たとえば、米ドル/円が110円の場合、455万通貨以上の取引がないと取引金額の合計は5億円に達しません。そこまで取引しないという人はみんな、手数料が一番高い35円になってしまうように一瞬思えますが、そのような場合でも、預り金総額が50万円以上あれば手数料は33円、100万円以上なら30円、250万円以上なら25円になるというわけです。

 また、サクソバンク証券「アクティブトレーダーコース」の手数料は、下表のとおり、「料率と固定費の組み合わせ」で定められた3つのステージから、ユーザーが選択ができるしくみです。

サクソバンク証券「アクティブトレーダーコース」の取引手数料
サクソバンク証券「アクティブトレーダーコース」の取引手数料

(出所:サクソバンク証券

 ステージが上がると手数料の料率は下がりますが、その分、「月間標準金額」という手数料の最低ラインも上がっていきます。

 月間の手数料合計額が月間標準金額に満たなかった場合は差額を追加徴収されるため、ステージ2や3を選択する方は、自分の取引量がどのくらいで、手数料がいくらぐらいかかるかを、しっかり把握する必要がありそうです。

 ステージ1で徴収される手数料0.003%の場合、米ドル/円が110円だと1818万2000通貨以上の取引で手数料の金額が6万円に達します。なので、月間でそれ以上の取引をする方はステージを上げた方が得になりますが、実際には多くの人がステージ1を選択しているのではないでしょうか。

 外付け手数料制を導入している口座の場合、確定申告のときに手数料を必要経費として計上できると思われます(※)。

(※必要経費として認められるかどうかの最終判断は、所轄の税務署にて確認してください)

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外資系の2社では、取引量の多いトレーダーほどメリットを感じられそうですね。

 かたや、セントラル短資FX「ウルトラFX」、YJFX!「C-NEX」(※)は、カバー先金融機関が提示するレートに一定のpipsを上乗せしたレートをユーザーに提示して、その分がFX会社の利益になる「マークアップ」方式を採用しています。

(※YJFX!「C-NEX」は公式にデータを発表していませんが、取引手数料が無料であるため、提示されるレートにマークアップ分が上乗せされていると推測されます)

 ということは、厳密に言うとカバー先の金融機関が提示するレートでそのまま取引していることにはなりません。こちらの方式だと、先ほど紹介した外資系2社のように外付け手数料を別途徴収されることはなく、売買手数料がかからない他の多くのDD方式を採用している口座とある意味、同じ感覚でトレードできることになります。

DDとNDDのハイブリッド形式でちょっと複雑な「トライオートFX」

 一方、インヴァスト証券「トライオートFX」は、他の口座とだいぶ仕様が違っています。

「トライオートFX」といえば、設定した条件に沿って自動売買を行うことができるリピート系発注機能を搭載したFX口座ですが、その中の裁量トレード、いわゆるマニュアル注文のうち「100万通貨を超える注文」(※)のみが、2017年3月からNDD方式になったのです。

(※「トライオートFX」の最低取引数量は1000通貨(1k)なので、100万1000通貨(1001k)以上の注文がNDDの対象になります)

 自動売買注文と100万通貨以下のマニュアル注文は、これまでどおり、DD方式を採用しているため、いわばDDとNDDのハイブリッド形式になります。

 また、注文時には注文画面に100万通貨を超える数量を入力すると、提示されているレートに「参考価格」という表示が加わるだけで、DD方式が適用される100万通貨以下のトレード時と同様のレートが表示されるだけです。

 このとき、表示されるスプレッドも米ドル/円なら0.3銭で固定されていて、NDD方式を採用している他社の取引画面のように、表示されているスプレッドが変動することはありません

 そのNDD方式となる注文にかかる手数料は、インヴァスト証券のウェブサイト上に「カバー先で約定した価格に0.2pips~最大5.0pips を上乗せした価格が約定価格となります」と記載されています。ということは、場合によっては5銭の手数料がかかる可能性もあるということです。

 仮に手数料として5.0pips(5銭)が約定価格に上乗せされれば、米ドル/円100万1000通貨の取引で、5万50円のコストが発生することになります。0.2pips(0.2銭)の上乗せですめば、同じ注文数量で発生するコストは2002円なので、この差は非常に大きいですね。

 DD方式となる100万通貨以下のトレードなら、米ドル/円のコストは0.3銭原則固定のスプレッド分だけという明確さがあるのですが、100万1000通貨以上のNDD方式で取引すると、どのくらいのレートで約定できそうなのか、さらに手数料分がいくらレートに上乗せされるのかがはっきりしないのは、取引するのに少し不安があると言えます。

NDD方式の中でもECNを利用した口座なら板情報で取引が見える

 ほかに、NDD方式の中でも「ECN」(電子商取引ネットワーク)を利用して取引ができるデューカスコピー・ジャパンとYJFX! 「C-NEX」なら、どの価格にどれだけの注文があるかをリアルタイムで表示する、板情報を見ることができます

 株式の売買で板情報が見られるのは当たり前ですが、FXでは一部の口座で自社のユーザーの注文情報を公開しているところはあっても、詳細な板情報までは見られないのが普通です。

 それがECNを利用して取引できる口座の場合、ECNに参加している金融機関や他のユーザーの注文状況を板で見ることができ、さらに一定数量以上の注文なら、自分の発注したオーダーが約定されるまでの状況も確認できて、インターバンク市場で直接取引していることを、肌で感じられるというわけです。

デューカスコピー・ジャパンの板情報画面
デューカスコピー・ジャパンの板情報画面

 特に、デューカスコピー・ジャパンではスイスの親会社デューカスコピーが運営する「SWFX」(スイスFXマーケットプレイス)という独自のECNを利用していて、その中には世界の名だたる金融機関だけでなく、YJFX!「C-NEX」が採用しているCURRENEX(カレネックス)などといった、他のECNも多数参加しているので流動性はピカイチ。板が非常に厚いこともわかりますよ。

平均約定データの公表で信頼度がアップ

 ところで、いくらスプレッドが狭くなったり、ときにはマイナススプレッドになる場合があるといっても、そんなのは稀で、条件のあまり良くないスプレッドが提示されている時間が長かったり、そもそも約定しない! なんて状況なら、スプレッドが命のスキャルピング取引をするのもちょっと心配だし、NDDのメリットを感じにくいですよね。

 なので、セントラル短資FXが自社のウェブサイト上で公表している、通貨ペアごとの平均約定スプレッドや、マイナススプレッドが提示された時間の合計といった実績値は、取引の実情を確認するうえで非常に参考になるデータといえます。

 実績値の公表という点では、NDD口座を提供しているFX会社のなかで、セントラル短資FXが内容が詳しく、もっとも積極的です。

「ウルトラFX」のスプレッド実績(2017年3月)
「ウルトラFX」のスプレッド実績(2017年3月)

(出所:セントラル短資FX)

 セントラル短資FX「ウルトラFX」における、2017年3月の米ドル/円の平均約定スプレッドは0.48pips(銭)となっていて、0.3銭原則固定の業界最狭水準と比較すると、決して広くはないけれど、やや見劣りしています。

 でも、マイナススプレッドが提示された時間が17分あったり、なんと、スイスフラン/円(CHF/JPY)の平均約定スプレッドがマイナスになっていたりと、タイミングによっては業界最狭水準よりも有利な条件で取引できることがわかりますね。

 取引画面に提示されているレートよりも、有利な方向にスリッページして約定することも結構あります。

スリッページの発生状況(2017年3月)
スリッページの発生状況(2017年3月)

(出所:セントラル短資FX)

 少し古いデータになりますが、セントラル短資FX「ウルトラFX」の約定率は2015年の実績で99.9%と、約定力がきわめて高いのも評判です。

 また、デューカスコピー・ジャパンでもウェブサイトで主要通貨ペアのスプレッド実績値が、週単位・月単位で確認できます。2017年3月中の米ドル/円のスプレッド中央値は0.3銭、ユーロ/円は0.5銭となっていて、外付けの手数料がかかるとはいえ、スプレッドだけを見れば業界最狭水準に肩を並べています

デューカスコピー・ジャパンのスプレッド実績(2017年3月)
デューカスコピー・ジャパンのスプレッド実績(2017年3月)

(出所:デューカスコピー・ジャパン)

 こうした実績値の公表があるのとないのとでは、やっぱりあった方が、より安心に取引ができますよね。

 2016年10月からサービスを開始したサクソバンク証券「アクティブトレーダーコース」や、2017年3月から大口のマニュアル注文に対してNDD方式を導入したインヴァスト証券「トライオートFX」に関しては、まだサービスが始まって日が浅いこともあってか、今のところスプレッドの実績値などは公表されていません。

 今後、データがある程度蓄積されて、ユーザーに開示してくれるようになれば、取引の信頼性がアップしそうですね。

取引単位や通貨ペア数は? 外資なら少額取引も可能 

 次は、各社の取扱通貨ペア数や最低取引数量を見てみましょう。

サクソバンク証券「アクティブトレーダーコース」とデューカスコピー・ジャパンの外資系2社は取引できる通貨ペアが多く、一部例外はありますが、多くの通貨ペアで1000通貨からの少額取引が可能になっています。

サクソバンク証券「アクティブトレーダーコース」には、最低取引単位以上なら1通貨単位で取引量を設定することができたり、月曜の朝、午前3時や4時といった早朝から取引ができるというユニークなしくみもあります。
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 また、デューカスコピー・ジャパンでは、裁量トレードだけでなく自動売買も可能。さらに同社の提供する取引ツール「JForex」では、約180種類のテクニカル指標を表示させることができ、その中にはdemark(デマーク)分析など、他社ではなかなか見ることのできないテクニカル指標もあります。

 取引できる通貨ペア数は48ペアと、今回ご紹介した中で一番多く、1000通貨から取引ができるので、初心者からベテランまで幅広く使えそうな口座ですね。

 そして、国内のFX会社でNDD方式を採用している口座としては、もっとも目立つ存在と言えそうなセントラル短資FX「ウルトラFX」。2017年2月からは最低取引数量が1万通貨に引き下げられ、より取引がしやすくなりました

 「米ドル/円」、「ユーロ/円」、「英ポンド/円」、「豪ドル/円」、「スイスフラン/円」、「カナダ/円」、「ユーロ/米ドル」、「英ポンド/米ドル」、「豪ドル/米ドル」の9通貨ペアが取引できます

 セントラル短資FX「ウルトラFX」では、毎週、最終営業日の取引終了時点で保有している建玉が自動的に決済されます。そのため、中長期保有を目的とした取引はできませんが、約定力はとても高いので、スキャルピング取引にはうってつけの口座といえそうです。

インヴァスト証券「トライオートFX」の場合は、最初にもお伝えしたとおり、NDD方式の注文が適用されるのは100万1000通貨からです。「トライオートFX」のNDDは、完全に大口取引用に用意されたものですね。

 そして「トライオートFX」自体の取扱通貨ペア数は17ペアですが、NDDが適用されるのは「米ドル/円」、「ユーロ/円」、「英ポンド/円」、「豪ドル/円」、「ユーロ/米ドル」、「英ポンド/米ドル」、「豪ドル/米ドル」の7通貨ペアになります。

 今のところ明確な実績値が公表されていないため、取引コストの面などで若干の不安はありますが、1回あたりの発注上限数量が1000万通貨なので、大口の注文をスムーズに約定させたい場合には、NDDの効果が発揮されそうですね。

NDD口座取扱いFX会社の気になるキャンペーンを一挙ご紹介

 最後に、今回取り上げたFX会社で開催されているキャンペーンをご紹介しましょう。

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NDD口座、作っておいて損はなさそう

 ということで、今回は国内でNDD方式を採用しているFX口座をご紹介しました。

 ここ数年のスプレッド縮小合戦で、米ドル/円のスプレッドは0.3銭原則固定あたりが業界最狭水準となっていて、キャンペーン期間中や取引数量によっては、スプレッドが0.2銭台まで縮小するFX会社も台頭しています。

 NDD方式といえば、スプレッドがものすごく狭くなったり、口座によってはときにマイナススプレッドが提示されるため、かつてはプライス面の魅力も大きかったのですが、平均約定価格や手数料を考えると、トータルのコストで大きなアドバンテージがなくなってしまったようにも見受けられます。

 それでも、高い透明性と流動性が確保された市場環境の中で大口の注文がストレスを感じることなく約定する可能性が高く、かつ、口座凍結の可能性を心配することなくスキャルピング取引ができるなどメリットがあることも事実です。

 そういった意味でも、NDD方式のFX口座は、持っておいても損はないといえるのではないでしょうか?

(※各種キャンペーンの詳しい条件、期間などについては、各FX会社のウェブサイトなどで必ずご確認ください。キャンペーン条件が変更されたり、キャンペーン期間が延長されたり、キャンペーンが終了したりすることなどがあります)

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(ザイFX!編集部・堀之内智)

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