■原油相場は反発も40ドル割れ警戒は継続
今週(7月3日~)のイベントは5日(水)深夜にFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録、6日(木)にECB議事録、そして7日(金)が米雇用統計ですね。
米雇用統計を境にして相場の流れが変わることもあるので注目したいですね。6月に急落が話題となった原油はどうですか?
【参考記事】
●わずか28銭! ドル/円が本年最小値幅に。動かない相場で注目したい通貨ペアは?(6月26日、西原宏一&大橋ひろこ)
先週、6月26日(月)の対談で話した「ラマダンのアノマリー」が効いたのか、先週(6月26日~)は反発。原油は46ドル台まで戻しています。

(出所:Bloomberg)
ただ、ショートの巻き戻しと米ドル安要因による上昇のようで、需給的には上がるような材料が見当たりません。
今週(7月3日~)の4日(火)は独立記念日のためアメリカは休日ですが、これ以降が本格的なドライブシーズン。ここで需要が本格化しないと上値を伸ばすのは難しいかもしれませんね。
■欧州はOK、オセアニアはNG
今週(7月3日~)の戦略ですが、米ドル/円とクロス円の押し目買いがいいのかなと思います。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
先週(6月26日~)はクロス円全般が上昇しましたが、金融政策から考えるとオセアニア通貨は利上げ姿勢が明確ではなく、買われる理由がないんですよね。
同感です。ユーロと英ポンドはOKですが、オセアニア通貨は買いたくない。
とくにユーロ/円は週足の雲を上抜けたのが大きい。約1年6カ月の間、雲の下にいただけに抜けてからが強い。

(出所:Bloomberg)
米ドル/円を中心にユーロ/円、英ポンド/円にも注目です。ただ、米雇用統計後の潮目の変化には気をつけたいですね。
(構成/ミドルマン・高城泰)
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