■「円キャリートレード」というはっきりした戦略が妥当
為替市場では、米ドル/円が米独立記念日の前日となる週明け7月3日(月)に、これまでの戻り高値だった6月29日(木)の112.926円を一気に上抜けてきました。
【参考記事】
●米ドル軟調も米ドル/円はなぜ堅調なのか? 背景にあるファンダメンタルズ的要因とは?(6月30日、陳満咲杜)
米長期金利の上昇や、休暇を前にした米短期筋などの買い戻しが値動きを先導することになったわけですが、現状では5月11日(木)の高値114.37円を意識した、神経質な動きが続いています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
米国のヘッジファンド勢も、独立記念日を境に事実上の下半期へ突入したため勝負を掛けることになります。やはり、前回のコラムでお伝えしたとおり、「金融政策の方向性の違い」に着眼した「円キャリートレード」というはっきりした戦略が、ボラティリティの低下が続く中では妥当ではないかと思っています。
【参考記事】
●機関投資家が円キャリートレードで勝負!? 急速な円安。注意しつつ流れに乗りたい(6月29日、今井雅人)
チャート的にもそうですが、政策的に「刺激策の解除」がかなり近づいてきているユーロが、その中でもターゲットになりやすいです。
ユーロ/円を中心に、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)をしっかりと見極めて拾っていく方針がいいのではないでしょうか。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
【参考記事】
●強烈なレジスタンス突破したユーロ/円は135円へ! ドラギ総裁発言でユーロ急騰!(6月29日、西原宏一)
●市場のテーマは欧州と英国の金融政策へ! 上抜けたユーロ/米ドルは押し目買い戦略(7月4日、バカラ村)
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