■マーケットに新たなリスクが加わる…
12月6日(水)に、「トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都に認定」と報じられ、リスク回避の動きから日経平均が下がり、ドル円も111.99円まで下がりました。

(出所:Bloomberg)

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エルサレムの首都認定はトランプ大統領の公約ではありましたが、中東情勢の緊迫化懸念から、リスク回避の動きとなりました。
北朝鮮リスクやロシア疑惑なども、まだ残ったままですが、さらに中東リスクも加わり、いつリスク回避の動きが出てきても不思議ではない状態となっています。
【参考記事】
●トランプ大統領が米大使館のエルサレム移転を決断! 中東リスク危惧で相場は…!?(12月7日、西原宏一)
■英ポンドは今後もヘッドラインで乱高下へ
先週(12月4日~)は、英ポンドも乱高下しており、14日(木)~15日(金)のEU(欧州連合)サミットに向けてBrexit(英国のEU離脱)の交渉が進展しているということから、英ポンドが上昇する局面があるものの、まだBrexitの交渉は第1段階であって、このあとは、第2段階が待っています。
【参考記事】
●英ポンド/円は高値更新準備完了!? いろいろあってもリスクオン継続、トランプラリー2へ(12月8日、陳満咲杜)
●Brexitの清算金大筋合意で進展に期待! 英ポンド上昇で重要な節目突破なるか?(11月30日、西原宏一)
英ポンド/米ドルは1.35ドル台まで上昇し、目先はBrexit交渉の進展から楽観的になりがちですが、これからもまだBrexitの交渉が続くことを考えると、上昇が続くように思えず、英ポンドはヘッドラインで乱高下する局面が続くように思います。
【参考記事】
●米ドル/円は上がると売り材料出やすい!? ポンドが全面高にならないと考える理由は?(12月5日、バカラ村)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/米ドル 日足)
■FOMCが相場に与える影響はほとんどなさそう
今週(12月11日~)は、12日(火)~13日(水)にFOMC(米連邦公開市場委員会)があります。
0.25%の利上げはほぼ確実で、声明文、イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見、ドットチャートに注目が集まります。
【参考記事】
●過去2年の12月FOMCはセル・ザ・ファクトで相場の転換点に! 今回はどうなる…!?(12月11日、西原宏一&大橋ひろこ)
利上げは織り込まれていることから材料とならず、イエレンFRB議長の会見も、来年(2018年)2月に任期が終わることから、材料視されないと思います。

12月13日(水)のFOMC終了後に予定されている、イエレンFRB議長にとって最後の記者会見が材料視されることはなさそう… (C) Bloomberg/Getty Images
ドットチャートの方は、来年(2018年)は中央値で3回の利上げが示唆されると予想されていますが、米大手金融機関は4回の予想をしており、米税制改革やインフラ投資から、今回は4回になる可能性を指摘する向きもあります。
ただ、低インフレの状態でもあるので、今回はまだ、中央値は3回のままではないかと考えています。
とすれば、今回のFOMCは、相場への影響はほとんどないと思います。
12月14日(木)には、英MPC(金融政策委員会)と…
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