(「ビットコイン価格は1000万円へ上昇と予想!ダブル億り人ひろぴーさんがとるリスクとは?」からつづく)
■トレードで対抗! 一番稼ぎやすいのはFX経験者
「ただ、いくら仮想通貨が長期的に有望と言っても、短期的には急落が何度もあると思います。ガチホしておくだけでもいいんですけど、この記事を読んでいる人は、FX経験者が多いわけですよね?
だったら、急騰、急落を繰り返す仮想通貨ならではのボラティリティを狙って、短期トレードするのもいいですよね。ビットコイン(BTC)で一番稼ぎやすいのは、FX経験者ですから」
2018年2月に初の著書『トレードは週1回! 少額でも月30万円儲かるビットコイン革命』(扶桑社/ひろぴー著)を刊行したひろぴーさん。仮想通貨の短期トレードにも為替チャートと同じテクニカル分析が効く! とのこと。一番稼ぎやすいのは、FX経験者だとも言う
前半の記事でお伝えしたとおり、2018年2月に初の著書『トレードは週1回! 少額でも月30万円儲かるビットコイン革命』(扶桑社/ひろぴー著)を刊行したばかりのひろぴーさん。
【参考記事】
●ビットコイン価格は1000万円へ上昇と予想!ダブル億り人ひろぴーさんがとるリスクとは?
書名からも推測できるように、これは、「仮想通貨の短期トレードで、いかに儲けるか」をテーマにした書籍だ。
「ビットコインの短期トレードは、利益がホントに増えやすいです。それというのも、僕にはFXで培ってきたテクニカルやチャート分析のノウハウがあったから。
ビットコインと言っても特別なことはなく、為替のチャートで使っているのと同じやり方が通用するんです」
■「このチャート、どうトレードします?」
ボリンジャーバンドやMACD、移動平均線、RSI――ひろぴーさんが使っているのは、いつもと同じテクニカル指標だ。
「あとは、チャートパターンやサポートライン、レジスタンスラインですね。たとえば、この場合、皆さんだったらどう判断しますか?」
(出所:MetaQuotes社)
教科書に載せたくなるほど、きれいなヘッド&ショルダー(三尊天井)を描いている。
ネックラインを割ったところで売り、高値からネックラインまでの幅だけ下がると考えるのがセオリーだ。
「そうですよね。多くのアナリストもそう判断していたのですが、このヘッド&ショルダーはダマシとなりました。
実はこれ、ユーロ/米ドルのチャートなんです。為替市場だと、銀行やヘッジファンドのプロが、裏の裏の裏まで読み合っているため、こうしたダマシも多くなります」
(出所:MetaQuotes社)
■FXで悩ましい「ダマシ」だが…ビットコインの動きは素直?
「しかし、ビットコインは別。素直なんです。次は、このチャート、どう考えますか?」
(出所:GMOコイン)
「先ほどと同じくヘッド&ショルダーですが、ネックラインを割ってから、そのままターゲットに到達しています。これは、僕が実際にトレードしたときのビットコイン/円のチャートです」
(出所:GMOコイン)
ビットコイン市場の参加者は個人投資家が中心。シンプルな分析が通用しやすいようだ。
■出来高が重要なヒントになる
「FXとの違いは、出来高ですね。一部の取引所では、出来高を見ることができるし、それが大きなヒントになることがあります。特に、セリングクライマックスを見極めるには、出来高情報が欠かせません」
ビットコインでは、月1回くらいのペースで急落が発生する。ショートで儲けるチャンスだが、いつ下げ止まるのかを見極めるのは難しい。
「出来高が細ってきて長い陰線が出たら、大底を付けたシグナルですね」
セリングクライマックスを見極めるには、出来高情報が欠かせないそう。出来高が細ってきて長い陰線が出たら、大底を付けたシグナル!? 出来高が見られる仮想通貨交換業者は……?
セリングクライマックスが始まると、損切りを巻き込んでいくため、出来高が急増しながら下落していく。
それが終わると売買は徐々に減っていくが、流動性の低下によって下落の幅は大きくなる。そこまで来ると、もう売り手もいなくなって、反転上昇は近いということなのだ。
「出来高も、大切な情報。取引する口座とは別に、出来高を見られる口座も用意しておいた方がいいですよね。Bitpoint(ビットポイント)やbitFlyer(ビットフライヤー)などでは、チャートに出来高を表示できます」
(出所:Bitpoint)
■仮想通貨の取引口座、選び方は? スマホが便利!
仮想通貨の取引で迷うのは、口座選び。どの業者で取引するのがいいのか、迷うところだ。ひろぴーさんが使っているのは?
「さまざまな口座を使い分けていますが、レバレッジをかけた短期トレードだとGMOコイン。
ここはスプレッドが狭いし、何よりもスマホアプリが高機能。FXで使われている『iClickFXneoプラス』や『FXroidプラス』と、ほぼ同じアプリが仮想通貨用でも提供されています」
GMOコインのスマホアプリは、「ビットレ君」。チャートにラインを引いたり、さまざまなテクニカル指標を表示できたりと高機能だし、スピード注文も利用できる。
(出所:GMOコイン)
「普段は、スマホでのトレードがほとんど。分析もスマホでさっと済ませてしまいます。僕が普段見ているチャートは、こんな感じですね」
そう言って、ひろぴーさんが見せてくれたのは、ボリンジャーバンドとMACDが表示されたチャートだ。
(出所:GMOコイン)
「ボリンジャーバンドの2シグマの上下幅が収縮したら『そろそろ値動きが出てくるかな』と考えたり、MACDでダイバージェンスが発生したら『反転が近いかも』と考えたり、やっていることはFXと同じです」
■XRPやNEMのレバレッジ取引が魅力な業者は?
ひろぴーさんは、RCIを使うこともある。
「DMM Bitcoinのスマホアプリには、RCIを設定してあります。この会社も、FXとほぼ同じアプリなので、とても使いやすい。それにイーサリアム(ETH)やリップル(XRP)、ネム(NEM)などのレバレッジ取引ができるのも魅力です。
ただ、アルトコインは、まだスプレッドが広めなのが難点ですが……」
【参考記事】
●DMM Bitcoinを徹底調査! アルトコインが豊富なFX(レバレッジ取引)のスプレッドは?
(出所:DMM Bitcoin)
アルトコインのレバレッジ取引を提供する会社は、少しずつ増えてきている。
【参考コンテンツ】
●「ビットコイン・仮想通貨のFX」ができる取引所を比較。上昇も下落も収益チャンスに
「QUOINEXもイーサリアムのレバレッジ取引ができますね。流動性もあるし、QUOINEXが目指している世界の流動性を1つに集約する『World Book』は、仮想通貨トレードの世界を大きく変える可能性もあります」
レバレッジをかけた短期トレードで利用する業者は、GMOコイン。アルトコインのレバレッジ取引ならDMM BitcoinやQUOINEXが魅力的だとひろぴーさん。短期トレードには、スマホが便利なようだ
取引所のサービスやセキュリティも、少しずつ向上してきている様子の仮想通貨業界。
トレードには、FXの経験、知識をそのまま応用できそうだから、ひろぴーさんの書籍、『トレードは週1回! 少額でも月30万円儲かるビットコイン革命』(扶桑社/ひろぴー著)も参考にしながら挑戦してみよう。
(取材・文/高城泰 撮影/和田佳久 編集担当/ザイFX!編集部・向井友代)
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)