■トルコリラ/円の22円超えは難しいと予想
トルコリラの方ですが、先週(1月14日~)のトルコ中銀の政策会合で政策金利が据え置かれたのはポジティブに捉えられて、対円で20円を超えました。しかし、その後は大きな動きがなく、20円台で推移しています。
原油価格が再び45ドルまで下がれば、トルコリラも22円まで上昇すると考えますが、地方選挙前のバラマキに対する警戒感が強く、22円を超えるのは難しいと予想しています。
【参考記事】
●トランプ大統領の過激ツイートにも反応薄。エルドアン大統領はトルコリラ安を超警戒!?(1月16日、エミン・ユルマズ)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:トルコリラ/円 日足)
実は、国営銀行が次々に新たなローンキャンペーンを打ち出したりしているのが気になります。
例えば、トルコ5大銀行の1つで国営銀行であるワクフバンク(Vakifbank)は、直近で3つのキャンペーンを打ち出しています。
それらは他社クレジットカードの債務者に対する24カ月から60カ月の新規ローンの設定、自社ローンのリファイナンス、不良債権に陥ったローンに対して金利をゼロにした新たな返済キャンペーンなどです。
これらはバラマキではないものの、間接的な金融緩和と言えるし、基本的にインフレを上昇させる要因です。2月4日(月)に発表される1月の消費者物価指数は注目すべきです。
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