■ビットコインが1年1カ月ぶりに100万円突破! 130万円台へ!
2019年4月以降、BTC(ビットコイン)に勢いが戻りつつあります。5月14日(火)には、2018年7月以来、約10カ月ぶりに対円90万円を突破。
【参考記事】
●約10カ月ぶりの90万円突破でビットコインが活況!?DMM Bitcoinで実施中の4大キャンペーンって?
それから約1カ月が経った6月16日(日)、ついに100万円を突破、さらに6月22日(土)には120万円に到達しました。ビットコインはその後も上昇を続けており、6月26日(水)には130万円台に乗せています。
(リアルタイムチャートはこちら → 仮想通貨リアルタイムチャート:ビットコイン/円(BTC/JPY) 日足)
ビットコイン/円が100万円の大台に乗ったのは、2018年5月10日(木)以来、実に約1年1カ月ぶりです。
(リアルタイムチャートはこちら → 仮想通貨リアルタイムチャート:ビットコイン/円(BTC/JPY) 週足)
2017年末の230万円台にはまだ遠く及ばないものの、2018年末から2019年初頭にかけて一時は40万円を割り込んでいたことを考えれば、暗黒時代を抜けつつあるようにも思えます。
【参考記事】
●ザイFX!で2018年を振り返ろう!(3)仮想通貨流出事件&暴落。暗黒時代到来かよ!?
■580億円相当の流出事件を経てマネックスの子会社に
2018年は、ビットコイン/円が大暴落した年ですが、それだけでなく、仮想通貨業界全体への信頼を揺るがす事件が起こった年でもありました。テレビや新聞などでも頻繁に取り上げられた仮想通貨流出事件です。
2018年に起こった仮想通貨流出事件は大きいところで2つありましたのが、特に印象に残っているのは、2018年1月、合計5億2300万XEM(ネム)、当時のレートで約580億円分ものネムが流出したCoincheck(コインチェック)の仮想通貨流出事件ではないでしょうか。積極的なプロモーションを行い、世間でもある程度、名の知れた業者が起こした巨額仮想通貨流出事件ということで、注目が集まりました。
【参考記事】
●コインチェック事件は全額返金で一転解決!?消えた580億円分の仮想通貨NEMどうなる?
●コインチェックから流出したNEMはその後、どうなった? 犯人は日本人の可能性も!?
そのコインチェックですが、事件後、流出したネムの補償として日本円で約466億円をユーザーに返金。ネット証券大手・マネックス証券を擁するマネックスグループ(以下、マネックス)の子会社となり、2019年1月には仮想通貨交換業者として関東財務局への登録が完了しています。登録番号は、関東財務局長 第00014号です。
【参考記事】
●コインチェックでNEMの補償に伴う日本円返金。総額466億円! 一部サービス再開も
●コインチェックはマネックスの子会社へ!買収金額は36億円。意外と少ない理由とは?
●コインチェックの正式登録を金融庁が発表。次は楽天系、LINE系の仮想通貨交換業者も!?
事件を受けて停止されたまま、再開準備中となっているサービスも一部にはありますが、取扱い仮想通貨の入出金や売却・購入などは2018年末の段階で、ひととおり再開されています。
事件からわずか1年で仮想通貨交換業者として登録を完了し、主要サービスの再開に漕ぎつけたと考えれば、コインチェックの立て直しはかなりスムーズだったと見ていいのではないでしょうか。
■300円まで戻ったモナコイン/円の取扱い開始!
そのコインチェックの販売所で、2019年6月5日(水)からMONA(モナコイン)の取扱いが始まりました。
モナコインは、2014年1月にリリースされた日本発の仮想通貨です。モチーフとなっているのは、インターネット掲示板「2ちゃんねる」で使用されていた有名なアスキーアート「モナー」。
投資目的というよりは、決済に使われたり、コミュニティ内での投げ銭などに使われる仮想通貨として支持されているといった特徴があります。
モナコイン/円のレートは、2017年末には2000円を超えることもありましたが、ビットコイン同様、2018年は大きく下げ、一時は40円を切ったこともありました。4月以降は盛り返し、6月24日(月)現在は300円前後まで戻しています。
(リアルタイムチャートはこちら → 仮想通貨リアルタイムチャート:モナコイン/円(MONA/JPY) 週足)
せっかくなので、スプレッドがどうなっているかも確認してみましょう。
コインチェックの販売所では、FX取引のように買値と売値が同時に表示されるのではなく、「コインを買う」ページ(コイン購入)と「コインを売る」ページ(コイン売却)を両方確認しないとスプレッドがどのくらいなのかがわかりません。
以下は、2019年6月24日(月)現在の1モナの買値と売値をそれぞれ表示させたものです。完全に同時に表示しているワケではありませんので正確なスプレッドの値とは言えないのですが、おおよその水準はわかります。
(出所:Coincheck)
(出所:Coincheck)
買値が307.9円、売値が281.99円ということで、スプレッドは25.91円でした。後日、同じようにスプレッドを確認してみましたが、だいたいこのくらいの水準で推移しているようです。
モナコインを扱っている他の仮想通貨交換業者の水準と比べてみると、たとえばbitFlyer(ビットフライヤー)の販売所は、以下のような水準でした。
(出所:bitFlyer)
こちらは、買値と売値が同時に表示される2Wayプライス方式です。買値が294.896円、売値が264.335円ということで、スプレッドは30.561円。いずれの業者もスプレッドは変動しますので、常にこういう結果になるとは限りませんが、今回はコインチェックの方が5円弱狭いという結果でした。これで、スプレッドが確認しやすければなお良いのですが……。
ちなみにモナコインの取引は、コインチェックやビットフライヤーのほか、bitbank(ビットバンク)などでも可能です。ビットバンクは販売所ではなく、取引所でモナコインを取引できますので、販売所形式のコインチェックやビットフライヤーに比べるとコスト的にはお得に取引できる可能性もあります。ただ、板を使った取引ですので慣れるまでは難しいと感じてしまう人がいるかもしれません。その点は、注意が必要ですが、興味があればぜひ、合わせてチェックしてみてください。
【参考コンテンツ】
●ビットコイン・仮想通貨の取引所/販売所を比較。取引コストが安いのはどこ?
さて、今回紹介したコインチェックは、もともとアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)の取扱いが豊富な仮想通貨交換業者で、LSK(リスク)やFCT(ファクトム)といった国内ではやや珍しい仮想通貨の取引もできます。
【参考記事】
●コインチェックを徹底調査! 国内で唯一ファクトムの取引可能。コスト高って本当?
事件を乗り越え、マネックス傘下の新体制のもと、改めて取扱い仮想通貨を増やしていこうという戦略なのかも……? 引き続き、新生コインチェックの動向に注目しましょう。
(※各種サービスやキャンペーンなどの詳しい内容については、Coincheckのウェブサイトなどで必ずご確認ください)
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