■米国株も上値は重いまま
米中貿易協議が不透明な環境下では、米国株の上値は重いまま。
以前のコラムで何度かご紹介させていただいているように、今回のNYダウもブルトラップとなって、2万7000ドル台でトップアウトして反落。
【参考記事】
●米国債に逆イールド発生で米景気後退か? NYダウは800ドル安! 米ドル/円は…!?(8月15日、西原宏一)
(出所:Bloomberg)
米国株が反発できず、基本的なリスクオフ環境(株安・円高)は続くと想定しています。
今週(8月26日~)の米ドル/円は、フラッシュ・クラッシュの安値を下抜けて、一時104.46円まで急落。
(出所:Bloomberg)
その後、前述のトランプ大統領のコメントもあり、反発。
現状、105.00円がサポートされています。
そして、日経平均は2万円に執拗な買いがマーケットに投入され、下げ渋り。
(出所:Bloomberg)
■米ドル/円は中期的に101円台へ向けて続落
マーケット参加者の間では、米ドル/円の105.00円と日経平均の2万円は本邦機関投資家(GPIF?)が執拗にサポートしているというのがコンセンサスとなりつつあります。
ただ、彼らは米ドル/円が反発する局面では、ヘッジで売ってくるというのもマーケット参加者に間では語られており、結局、米ドル/円の上値は限定的。
米ドル/円の戻りは110.00円だったのが、109.00円、そして108.00円と徐々に下がってきています。
米金利の低下傾向も顕著になっており、今回の局面では107円台に戻るのもちょっと難しくなってきたと想定しています。
米中貿易戦争が加熱するリスクオフ環境下、「株安・円高」は継続。
当コラムで、米ドル/円は短期のターゲットとしていた104円台を今週(8月26日~)達成。
【参考記事】
●NZ中銀が0.50%大幅利下げのサプライズ!ドル/円は中期的に100円への流れ変わら(ず(8月8日、西原宏一)
米ドル/円は、中期的に101円台へ向けて続落という方針は変わらず。
(出所:Bloomberg)
101円台に向けて続落する米ドル/円の行方に注目です。
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