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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

逆イールド不安感もWHO宣言で前向き解釈、
ドル円戻してまた同じ場所にステイ

2020年01月31日(金)14:53公開 (2020年01月31日(金)14:53更新)
持田有紀子

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 昨日は1週間ぶりでWHOの判断が下るということで、マーケットは全体的にリスクオフに傾いた。ドル円においてもアジア時間からもっぱら108円台後半での動きがメインとなり、上値は重い。

 グローベックスでの米国株はここ最近のハイテク関連の株価高騰にもかかわらず、今月の安値ゾーンと攻め込んでいた。WHOが中国からのお願いに抗してまで非常事態宣言を出せるかどうかという、政治的な側面も出てきていた。

 ウイルス感染の科学的立場は後ろに置いていかれているようにも見えるのは、先週の判断で宣言を見送ったからだ。自体は明らかに悪化しており、むしろ宣言を表明しないと世界のリスクになるという認識のほうが強まった。

 WHOからの発表には時間がかかり、ニューヨーク時間に入っても何も出てこなかった。それまでBOEは政策金利の変更はなしで、予想通り。またアメリカのGDPもプラス2.1%で、予想通りだった。

 市場の目はすでにウイルスの影響が反映された第1四半期分に映っているので、古いデータには相場が反応しにくいのも事実だろう。リスク回避の動きは継続しており、為替相場ではドル相場は動きが鈍いとは言え、ややドル安に向かっていた。

 その間にドル金利が長短逆転。3ヶ月の短期金利と10年ものの利回りが反転したのだ。いちおうこれは景気後退を示唆しているとされる。下がらないで史上最高値に張り付いている米国株なんかを見せつけられると、とても景気後退とは思えないのだが。ともかくも一時的にせよ、リスク不安が増大したのは確かだった。

 そして実際にWHOは「国際的非常事態」を宣言するに至った。宣言するのが当然なのだが、マーケットの反応としては前向きに受け取ったようだ。各国が積極的に対策を打つことを強いられるからだという解釈だ。

 中国との貿易が大打撃を被るだろうことは、あまり勘案されていない。好材料ととられて米国株は反転・上昇。ドル円も108円台の中盤まで押し込まれていたものが、109円ちょうど近くまで吹き上がってきた。

 ニューヨーク終盤でのリスクテークはWHOの宣言に反応したというよりも、出るべきものは出てしまったという出尽くし感と、後はニューヨーク引け後に控えているアマゾン決算に期待だけしていようとした思惑によるものが強いと見られる。

日本時間 14時50分

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