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■金融緩和や財政出動では回復しない!?

 ＦＯＭＣが緊急開催（3月3日）され、0.5％の利下げが決定されました。実に、リーマンショック以来の措置です。

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●ＦＯＭＣとは？ 米国の政策金利FFレートやイベントのスケジュールを徹底解説！

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 しかし、市場は好感するどころか、逆の反応を見せました。

 これから、各国も金融緩和、財政出動をすることになると思いますが、それだけで回復するような状況にはならないのではないかと考えています。

【参考記事】
●新型コロナの影響で市場は今後どうなる？ 世界中が金利ゼロへ!? ドル/円100円割れも！（3月4日、志摩力男）
●金融政策でコロナショックは収まらない！ 「ボルマゲドン」ならドル/円は100円も!?（3月2日、西原宏一＆大橋ひろこ）

■米ドル/円は105円前後が当面の目標

 そこで、やはり、リスクオフの戦略を基本とするということですが、米国の金利が低下したということも加味すれば、米ドル/円のショート（＝売り）ポジションが、もっとも有効ではないかと考えます。

米長期金利（10年物国債利回り） 日足

（出所：Bloomberg）

 あるいは、世界的な経済停滞の影響を受けやすい新興国の通貨、たとえば、南アフリカランドやトルコリラを売って、円を買うのも良いかとは思います。

南アフリカランド/円 日足

（出所：Trading View）

トルコリラ/円 日足

（出所：Trading View）

 米ドル/円の当面の目標は、105円前後かと考えています。

【参考記事】
●新型肺炎は中国の問題から世界的な問題へ。米ドル/円は105円程度まで下落の可能性も（2月28日、今井雅人）
●株はリーマンショック以来の大幅下落、3月FOMCは0.5％の利下げか。米ドル/円は105円も（3月3日、今井雅人）

米ドル/円 日足

（出所：Trading View）

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