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西原宏一の「ヘッジファンドの思惑」

米ドル/円は中期目標の100円水準に迫る!
トランプ相場の起点が重要なサポートに

2020年03月12日(木)16:57公開 (2020年03月12日(木)16:57更新)
西原宏一

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■米ドル/円は中期目標の100円レベルに迫る

 みなさん、こんにちは。

 今週(3月9日~)の米ドル/円は、大荒れの展開に。

 3月9日(月)のマーケットでは、一気に101.19円まで暴落

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:Trading View

 これで、このコラムの米ドル/円の短期のターゲット(=105円)どころか、中期のメドとしていた100円レベルに、あっという間に到達しました。

【参考記事】
新型コロナ対策でFRBが0.5%の緊急利下げ! ドル/円は短期で105円台、中期では100円も(3月5日、西原宏一)

■レバノンのデフォルトにNY州非常事態宣言

 週明けに、米ドル/円が暴落した要因としては、先週(3月2日~)末、リスクオフ要因が立て続けに報道されたことが挙げられます。

 まず、レバノンのデフォルト報道

レバノンがデフォルトへ 首相「国債返済を延期」

中東の小国レバノンのディアブ首相は7日、9日に償還期限を迎える12億ドル(約1260億円)の外貨建て国債について、支払いを延期すると表明した。レバノンメディアが報じた。経済の低迷や放漫な歳出で財政危機に陥っていた。

出所 日経新聞

 レバノンといえば、真っ先に思い浮かぶのが、カルロス・ゴーン氏。

 ネットでは、彼がレバノンを助けなければ(?)というジョークが飛び交っています。

 レバノンは、かなりデフォルトに近いというウワサが飛び交っていたので、デフォルト自体、サプライズなニュースではありません。

 しかし、ネガティブなニュースではあることは間違いないので、マーケット参加者は、レバノンのデフォルトが他の国に飛び火してドミノになることを恐れているといったところ。

 次に、「NY州が非常事態宣言」との報道です。

 現在、マーケットは、米国での新型コロナウイルス感染拡大報道にもっとも神経を尖らせているので、こうした報道は、かなりマーケットを神経質にさせます。

 さらに、サウジアラビアの株価の急落です。

 サウジアラビアの代表的な指数である、サウジアラビア・タダウル全株指数も急落しました。

サウジアラビア・タダウル全株指数 日足
サウジアラビアタダウル全株指数 日足チャート

(出所:Bloomberg)

 要因は、原油価格の急落です。

WTI原油先物 日足
WTI原油先物 日足チャート

(出所:Bloomberg)

 この原油価格の急落は、米国株の下落を連想させますので、これも「株安・円高」材料

 こうした要因が重なって、週明け3月9日(月)の米ドル/円は、ストップロスも巻き込んで、一気に101.19円まで暴落するマーケットとなったわけです。

■米ドル/円101.20円は重要サポート。調整反発に警戒!

 この米ドル/円の暴落は、先週(3月2日~)後半、米大手銀行であるゴールドマン・サックスが、米ドル/円の下落のメドを95円とするレポートを出したことも拍車をかけています。

【参考記事】
米ドル/円、95円が現実的なターゲットに!? 新型コロナに減産協議決裂…リスク満載!(3月9日、西原宏一&大橋ひろこ)

 一方、米ドル/円のオプション市場のセンチメントも、かなり弱気に。

 以下は、米ドル円の1カ月物リスクリバーサル(※)のチャートです。

(※編集部注:リスクリバーサルとは、通貨オプション戦略の一種。オプション市場の需給の動きから、その時点において、オプション市場の参加者がどのような見方(市場参加者の相場観)をしているのか知ることができる)

米ドル/円1カ月物リスクリバーサル 日足
米ドル/円1カ月物リスクリバーサル 日足チャート

(出所:Bloomberg)

 値が急激に下がっており、オプションマーケットも米ドル/円に対し、かなり弱気…というより、ちょっとしたパニックになっているといえます。

 結果、現在、マーケットのコンセンサスは、「101円まで急落した米ドル/円は101~105円で『もみ合った後』に95円に急落する。ゴールドマン・サックスも95円に下落すると言っているし…」といったところ。

【参考記事】
米ドル/円、95円が現実的なターゲットに!? 新型コロナに減産協議決裂…リスク満載!(3月9日、西原宏一&大橋ひろこ)

 個人的にも米ドル/円相場は、一時101~106円のレンジで乱高下した後、100円を割り込んでいくという見方に変わりはありませんが、あまりにもマーケットの見方が米ドル/円の下落に偏ってきましたので、思わぬ反発に要注意です。

 加えて、今週(3月9日~)サポートとなった米ドル/円の101.19円ですが、これは、2016年11月9日の安値である101.20円と、ほぼ同値。

 この水準は、2016年の米大統領選挙でトランプ氏が勝利して、米ドル/円が118円台まで急騰した時の起点でもあります。

米ドル/円 月足
米ドル/円 月足チャート

(出所:Trading View

 つまり、101.20円以下に沈むということは、トランプ大統領誕生前の相場に戻るともいえるため、101円台前半は、極めて重要なサポートレベルであるといえます。

 この意味においては、米ドル/円は短期でロングにしてもいいかも知れません

 ただ、FRB(米連邦準備制度理事会)の政策金利の連続利下げも織り込み始めている米ドルの上値は極めて重く、先月(2月)つけた112円台は、今年(2020年)の高値に到達したといえるのかもしれません。

 低ボラティリティから脱却し、トレードにふさわしい値動きとなってきた米ドル/円相場の行方に注目です。


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