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陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」
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ユーロ/米ドルが、1.17ドル割れ視野でも
ユーロ/円の強気構造が維持されるワケは?

2021年03月05日(金)19:01公開 [2021年03月08日(月)15:24更新]

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■株安・米ドル高の進行が加速する兆し

株安・米ドル高の進行が続き、また、加速する兆しがくすぶっている。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の3月4日(木)の講演では、米長期金利の上昇に具体的な対策は示されず、最大雇用の達成を優先するため、一時的なインフレ上昇を容認する立場が示されたと思われる。

 これを受け、米長期金利(米10年国債利回り)は、再度上昇。執筆中の現時点では1.571%前後に留まり、米国株の反落につながっている。

米長期金利 日足
米長期金利 日足チャート

(出所:TradingView

ナスダックスは続落して2021年年初来の上昇幅が帳消しとなり、さらに反落の余地が拡大してもおかしくない。要するに、リスクオフの流れが再度、見られているということだ。

ナスダック 日足
ナスダック 日足チャート

(出所:TradingView

 為替市場への影響といえば、やはり米ドル高・円安の進行が、まず、挙げられる。

 なにしろ、米ドル/円は108円の節目をトライし、8カ月ぶりの高値を達成しているから、「リスクオフの円高」ではなく、「リスクオフの円安」とさえ言える状態だ。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

 繰り返し指摘してきたように、主要外貨のうち、一番弱い円の立場が、一段と鮮明になっている。

 もっとも、「リスクオン・オフ」云々、また、円の視点から市場のメイントレンドを解釈すべきではないと思う。

 たびたび強調してきたように、円はあくまで受動的で、主体性を発揮できずにいるから、引き続き、蚊帳の外に置かれている状態だ。その意味では、「リスクオフの円安」よりも「リスクオフの米ドル高」のほうが、理屈に合う。

 ゆえに、米ドル/円の急伸は、米ドル高の一環として位置づけられ、円の話は二の次。目先、米ドルのパフォーマンスのみに専念すればよい。

米ドル全体の切り返しは、新たな段階に入ったと思われ、少なくとも目先、一段と上値余地を拡大しやすい環境にあると推測される。

■米ドルは、雇用統計で下がっても「押し目買いの好機」

前回(2月26日)のコラムで指摘したように、ドルインデックスの日足から考えると、2021年2月安値は、2020年3月高値から引かれてきた元レジスタンスラインの延長線を維持し、目先、2月高値を更新しているから続伸しやすいと推測される。

【参考記事】
ユーロの本格的な頭打ち警戒! 対ドルで1.2ドルの節目割れあれば下落幅拡大か!(2021年2月26日、陳満咲杜)

ドルインデックス 日足
ドルインデックス 日足チャート

(出所:TradingView

 今晩(3月5日)の米雇用統計次第で、また波乱があってもおかしくないが、基本的な構造を維持できれば、仮に同統計がもたらした一時の反落があっても、むしろ押し目買いの好機と見る。

■ユーロ/米ドルは、早ければ今晩1.18ドル台へ下落?

 米ドルの対極として、ユーロ安の進行がもっとも確実視される。前回(2月26日)のコラムで指摘したように、ユーロ/米ドルの1.18ドルの節目~1.18ドル台半ばへのトライは、早ければ本日(3月5日)、遅くとも来週(3月8日~)週明け以降には達成できると思う。

 目先、ユーロの2月安値打診が見られているからこそ、テクニカル上の根拠を、より確実にしたい。

【参考記事】
ユーロの本格的な頭打ち警戒! 対ドルで1.2ドルの節目割れあれば下落幅拡大か!(2021年2月26日、陳満咲杜)

ユーロ/米ドル 日足
ユーロ/米ドル 日足チャート

(出所:TradingView

 テクニカル上の視点はさまざまであるが、筆者自身が一番大事しているのはプライスアクションの視点で、その中でも特に有効なのは「ダマシ」である。

 「ダマシ」より正確なシグナルはない、と言えるほど実践に役に立つから、昨日(3月4日)のユーロ/米ドルの急落は、同通貨ペアの3月2日(火)のローソク足を「ダマシ」であると証明したと読み取り、しばらくユーロ売りのスタンスを維持していきたいというわけだ。

 より詳細な説明は、昨日(3月4日)配信したレポートをもって行いたい。本文は、以下のとおり。

ユーロ/米ドル 日足( 3月4日17:00作成)
 
ユーロ/米ドル 日足チャート( 3月4日17:00作成)

(出所:TradingView

 ユーロは高値圏での保ち合いを維持しながら、弱含みのサインを点灯している。昨日続伸できずにいたこともサインを強化、近々の安値再更新を警戒しておきたい。

 もっとも、主要外貨のうち、ユーロは円に続き、弱い存在であった。ポンドも豪ドルも対ドルの高値更新を果たした先週、ユーロは2月25日にて一旦1.2243をトライしたものの、1月高値に遠く及ばず、また当時大きく反落して大引けしたことで、上値抵抗の厚さを示唆していた。

 同日の罫線(緑矢印)、典型的な「スパイクハイ」のサインを点灯、その後の反落もあって、1月11日以来の一時の高値更新自体が「ダマシ」であったことを示した。ゆえに、3月2日一時1.2関門割れを自然の成り行きとみる。

 3月2日の罫線自体が陽線であったため、本来「底割れ」回避のサインとして効いてくる可能性もあったが、昨日の反落をもってその可能性が大きく後退している。2月5日や同17日安値を連結した元支持ゾーンの延長線に抑えられた上、陰線で大引けしたことで3月2日陽線の意味合いを否定、従来のトレンドへ復帰する蓋然性を示唆。

 従来のトレンドといえば、1月高値から全下落幅に対する切り返し、2月25日の罫線をもって完了されたことが示唆され、同日高値1.2243から再度反落していることが想定される。ゆえに、2日安値を再度割り込めば、同日の陽線自体が「ダマシ」的な存在となり、下落モメンタムの加速も想定される。この場合、再度の戻りをあまり期待できず、下値追いも一手か。

 要するに、ユーロ/米ドルの底が堅いのであれば、3月2日(火)の陽線の意味合いは否定されないはずだが、同日安値の割り込みが見られた以上、同日のチャートが逆に「ダマシ」と化し、ユーロ/米ドルの反落トレンドが、一段と示されたわけだ。

ユーロ/米ドル 日足
ユーロ/米ドル 日足チャート

(出所:TradingView

 今晩(3月5日)米雇用統計がどうであれ、ユーロ/米ドルの弱気構造を修正できないかと思う。

■市況次第でユーロ/米ドルは、1.17ドル割れも!?

 実際、市況次第でターゲットを更新するべきか、とも考えている。

 昨年(2020年)のコロナショック後の3月安値から、ユーロは大きく切り返してきた。1月高値まで大型「上昇ウェッジ」を形成したのであれば、2月のいったん安値トライで、すでに同フォーメーションの下放れを果たしたと思われ、目先の安値打診で、全上昇幅の38.2%の反落位置を射程圏に収めるのではないかと見る。

 この場合、1.17ドルの節目割れまでの下値打診を、まず、念頭におきたいから、短期スパンでも下値余地が大きいと言える。

ユーロ/米ドル 日足
ユーロ/米ドル 日足チャート 

 

(出所:TradingView

■円はユーロより弱いため、ユーロ/円の「底割れ」はない

 ユーロ/米ドルの反落が一段と加速してくれば、ユーロ/円の頭打ち、また、反落も連想されやすいが、結論から申し上げると、ユーロ/円をはじめ、主要クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の多くは高値圏での保ち合いを維持できる見通しで、メイン構造(強気構造)は変わらないと思う。

世界の通貨VS円 日足
世界の通貨VS円 日足チャート

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足

 なぜなら、昨日(3月5日)の米ドル/円の急伸からもわかるように、「リスクオフの円高」が見られなかった以上、円はユーロよりも弱い存在となり、ユーロ/米ドルの反落が続いても、ユーロ/円の強気構造は維持できるわけだ。

 高値圏での保ち合いに伴うレンジ変動、それ自体の値幅が拡大する可能性は大きいものの、ユーロ/円の「底割れ」は見られないだろう。

 ユーロ/円でさえ弱気変動になれないのなら、英ポンド/円や豪ドル/円はなおさらであろう。

 なにしろ、主要外貨のうち、円とユーロは一番弱い存在なので、その他の外貨は、引き続き、優位性を得られると推測される。

 このあたりの検証は、また次回。市況はいかに。

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陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」
陳満咲杜 (ちん・まさと)

中国・上海生まれ。1992年に所持金5000円で来日し、日本語学校を経て日本大学経済学部に入学。生活費と学費をアルバイトでまかないながら在学中より株式投資を開始。大学卒業後、中国情報専門紙の株式担当記者を経て黎明期のFX業界へ。香港や米国の金融機関で研修を重ね、トレーダーとしての経験を積む。GCAエフエックスバンク マネージングディレクター、イーストヒルジャパン チーフアナリストを経て独立。現在は陳アソシエイツ代表/アナリストとして活躍している。日本テクニカルアナリスト協会検定会員。最新刊は『勤勉で勉強家の日本人がFXで勝てない理由』(ダイヤモンド社)、その他、『相場の宿命 2012年まで株を買ってはいけない!』、『CFDトレーディングの真実』『FXトレーディングの真実』(以上、扶桑社)、『着物トレーダーを卒業せよ 陳満咲杜の為替の真実』(青月社)などの著書がある。

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