「ドルはどこまで下がるのか?」と題して、マット今井さん、松田哲さん、広瀬隆雄さんに今後の見通しを聞いてきたこのコーナー。今回は野村雅道さんに話を聞いた。
野村さんは東京大学卒業後、東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)へ入行。国際投資業務や外国為替ディーリング業務を担当したあと、外資系銀行へ転出し、BNPパリバ銀行など米欧の主要銀行で、チーフディーラー・外国為替部長などを歴任してきた。
現在はFX湘南投資グループ代表であり、国際経済のコメンテイターとしてテレビ・ラジオ・新聞などで活躍している。また、いくつものFX会社へ為替レポートを提供しており、個人投資家のみなさんにもすっかりおなじみの存在だろう。
ちなみに今回聞いた話だが、野村さんは外資系銀行で松田哲さんといっしょに働いていたことも一時期あったそうだ。
■米国の貿易赤字でドルはずっと安くなり続けてきた
さて、本題。為替のことに話を移そう。野村さんは1970年代から今までの為替の流れを以下の3つに分けて整理するとわかりやすいと説く。
(1)1973年からの米国貿易赤字による長期的なドル安
(2)2000年以降のユーロ台頭、中国台頭によるドル安と円安
(3)2007年夏以降のサブプライム問題によるドル全面安
では、まず「(1)1973年からの米国貿易赤字による長期的なドル安」について、野村さんの話を聞いてみよう。
「1973年から、ドルはずっと弱いんです。アジア通貨危機とかロシア通貨危機とかありましたが、アメリカはずっと通貨危機じゃないですか。1ドル=360円の固定相場制が終わったあと、ドルはずっと弱いですからね」
さて、本題。為替のことに話を移そう。野村さんは1970年代から今までの為替の流れを以下の3つに分けて整理するとわかりやすいと説く。
(1)1973年からの米国貿易赤字による長期的なドル安
(2)2000年以降のユーロ台頭、中国台頭によるドル安と円安
(3)2007年夏以降のサブプライム問題によるドル全面安
では、まず「(1)1973年からの米国貿易赤字による長期的なドル安」について、野村さんの話を聞いてみよう。
「1973年から、ドルはずっと弱いんです。アジア通貨危機とかロシア通貨危機とかありましたが、アメリカはずっと通貨危機じゃないですか。1ドル=360円の固定相場制が終わったあと、ドルはずっと弱いですからね」
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