先週の金曜日の海外相場は、早めに寝てしまったので参加することができなかった。日本サイドの政策期待の高まりもあったので、不必要に足元をすくわれたくないという思いもあった。
はたして日本が臨んでいるようなリスクテーク相場となって週を超えられるかどうかが見ものであったが、バーナンキ議長の講演が相場の行方を大きく左右したようだ。
ただバーナンキ議長の行っていることには2通りの解釈が可能だ。一つには今までどおりの国内景気に対する悲観的な見方である。相変わらず減速傾向を示している最近の経済指標をもとに、近い将来のアウトルックは若干ながらも下方修正した要にもうかがえる。
その反面で長期債の買い増しなど量的緩和のさらなる増額には後ろ向きな姿勢を示した。それでもマーケットがいちばん反応したの、金融政策的に追加措置を取る用意がある、とした発言だろう。
具体策などはまったく現れなかったが、市場では急激なリスクテークモードとなって、株高にともなって円安は急速に進んだ。ドル円は85円台まで戻し切って、ユーロ円も高い。このまま週明けの日本の態度次第というところまで伸びきった。
そして注目された本日、早朝の動きは週末をフォローするものとなり、ドル円は85円台の後半まで買い進まれた。とにかく昼ごろに出てくるであろう日銀の緊急会合の結果を見てからが勝負だと思っていた私は、ドル円かユーロ円を売りたくてしょうがない。
やはり日銀の政策といっても現在の水準からではやれることも限られているし、第一、日銀自身が「ゆるやかな回復傾向にある」と言っているのだから、とてもドラスティックな手を打てるわけがないと感じているからだ。やはり政策発表とともにリスク回避の動きが強まるだろうと見ているのだ。
まあ、86.05でロスカットの買い戻し注文を置いて、@85.74でシお昼過ぎに日銀の金融緩和が発表されたが、中身を確認する間もないほどに、急に株安・円高となっていった。よほどサプライズがなかったのだろう。ドル円は85.90くらいまで上がっていたものが、85.50もあっさりと割り込んできた。
ここで一発、売り増したいところではあるが、何分にも今度は夕方に政府のほうで経済対策を発表するようでもある。しばらくは我慢、我慢。
ロンドン勢が参入してくる時分には、ドル円は85円ちょうど近辺まで下落。利食いたいのも我慢である。ストップ注文を85.40まで下げて対応するしかない。欧州株も下がり傾向で、リスク回避モードとなっている。
今晩は大きな経済指標がない。やはり米国株の動向次第ということになろう。日本の経済対策が織り込まれた後での米国株が芳しい動きを示さなかったことを明日の朝に確認したら、そこで売り増ししたいところである。
日本時間 19時30分
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