ECBの結果は50ベーシスの利上げとなって、実に予想通りだった。またラガルド総裁の意見も目新しいものはなく、今後の2回の金利会合でも50ベーシスづつの利上げを想像させるものであった。ユーロ金利のターミナルレートを考えれば、底までは利上げが必要であろう。
アメリカよりもかなり遅れて利上げを開始したため、その分だけ利上げ停止も遅くなるという道理。またBOEの金融政策も50ベーシスの利上げを行ったが、こちらのほうも完全に予想通りである。
あまりにもフレッシュ感が足りないせいか、会合に向けて買い上げられてきたユーロドルはかえって反落。1.10台までせっかく乗せていたのに、ユーロの利食い売りが優勢となった。ポジション的に考えたら、それも仕方のないことだ。ユーロは再び上昇するものと考えられるが、それには時間がかかるだろう。またラガルド総裁やベイリー総裁の発言から利上げ姿勢の後退をもマーケットは感じたようだ。
ユーロやポンドの値崩れで、クロス円が安値攻めした。それにつられて大元のドル円も安い。128円台のz円半まで押し込まれ、そのまま128円台を脱しきれないでいる。ドル金利の上昇余地がなくなったとみると、ドル円はショートに振り向けやすいのかもしれない。日銀の実質利上げのときに差し込んだ127円台の前半も、割り込んでくるのは時間の問題だろう。
さて今晩は雇用統計である。就業者数はスローダウンして18万人から19万人の増加が見込まれている。スローダウンしているはずだといっても、まだ20万人近くの新規就業者がいるのだ。これは驚くべき雇用環境のタイト感だと言わざるをえないだろう。市場は雇用の悪化もかなり期待してる向きがあるようだが、それとは真逆の結果が出るようなものだ。
実際に目に付くのはハイテク大手や金融大手の大規模な解雇の話が多い。しかしこれはコロナ禍でのステイホームの需要を満たすために過剰に雇用した部門ばかりである。マスクもしなくて良くなれば、そうした臨時的な需要はなくなるはずである。しかるに解雇もやむなくなる。そういえば気のせいか、最近ではウーバーイーツの自転車が少なくなったようにも見える。
しかしそれでもそうした余った労働力を埋めてなお余りあるのが、現在のサービス産業であろう。とくに全面解禁された飲食業やイベント業などでの人材枯渇は嘆かわしいほどである。マイクロソフトやグーグルが人員削減をすれば大きく騒がれるが、もっと素直に雇用統計のデータを眺めないといけない。
日本時間 15時15分
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