FOMCでは予想通りに25ベーシスポイントの利上げとなった。それで肝心のパウエル議長の発言内容だが、主張は従来と変わらないものの、やはりややハト派色が出てきたような感じだ。
利上げ停止に明確な言及はなかったものの、利上げによって雇用市場を犠牲にしていないと労働環境の強さを強調。3月と5月の利上げは匂わせたが、出てくるデータ次第だとした。声明文の文言にもあった「ディスインフレ」という言葉が気になるが、これが今後の議論の対象になりそうだ。
ハト派的な見解が強かったことから、ドル金利は低下した。それにしたがってドル相場も軟化。ドル円は128円台まで下がり、ユーロドルは1.10台まで乗せてきた。金利低下を交換して米国株も上昇。今年の最高値を更新してきている。
私は朝からドルのショートを持っていたが、欧州時間で129円台のミドルまでゆるんだところでいったんは利食いで買い戻した。しかし利上げ幅縮小と言っても利上げすることには変わらない。そこからはなかなか値崩れしない。
ドル円は129円台の中盤で落ち着いているので、仕方なくもう一度ドル円を売り込んでみた。FOMCの発表直後は株安も進み、ドル円は129.45辺りから129.85あたりまでの行ったり来たりとなった。注目されていたパウエル待ちをするしかない。
それでパウエル議長の会見が始まると、方向性がだんだんと明確になってきた。ドル金利は低下傾向をハッキリと示し、米国株も大幅安から跳ね返ってきた。この局面でやっとドル相場も下落。128円台に沈んだのである。まだまだ下げたりない気もしたが、128.66で買い戻し。次の日の相場に備える。
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