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西原宏一・大橋ひろこの「FX&コモディティ(商品) 今週の作戦会議」

米ドル/円を戻り売り! 米ドルを売るなら、クレディ・スイスの問題がある対スイスフランではなく、米2年債利回りとの相関が高い対円。リスクオフの円買いも復活気味

2023年03月20日(月)16:36公開 (2023年03月20日(月)16:36更新)
西原宏一&大橋ひろこ

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UBSによるクレディ・スイス買収交渉が合意! 「AT1債」の無価値化が、社債市場の混乱を招く可能性

昨日(3月19日)UBSによるクレディ・スイス買収交渉が合意しました。

さすがに、クレディ・スイスほどの銀行を見放すことはないとは思いましたが、驚いたのは、買収総額が30億スイスフラン(約4200億円)だったこと。


クレディ・スイスの時価総額が約1兆円ですから、非常に安い


スイス当局はどうしても、今朝(3月20日朝)のマーケットが開くまでに交渉をまとめたかったのでしょう。

クレディ・スイスが発行した、約2兆円の「AT1債(※)」の無価値化も波紋を呼んでいますね。社債市場の混乱を招きそうです。

(※「AT1債」とは、劣後債の一種であり、経営破綻時には通常の社債よりも弁済順位が劣後する)

すでに「アジア銀のAT1債、一部が記録的な下げ-クレディS債無価値で」とのヘッドラインも出ていますね。

「QT、利上げ、QE」が同時進行!?

今朝には主要6中銀が、米ドルスワップ協定を通じた流動性供給で合意との発表もありました。

金融市場が落ち着くようにとの措置でしょう。


ただ、クレディ・スイスの合併交渉がまとまったのですから、「スワップを融通しないといけないほどの不安要因がまだあるのか?」との疑心暗鬼も招きかねません。

FRB(米連邦準備制度理事会)は、先週(3月13日~)から新たに、銀行向けの流動性供給措置である「BTFP」も開始しました。


これにより、FRBのバランスシートは急拡大しています。

「ステルスQE(量的緩和)ですね。


「QT(量的緩和の縮小)・利上げ・QE」を同時進行するということになってきました。

「BTFPは、金融システムへの不安を払拭するための措置だから、QTや利上げと分けて考えるべき」ということなのでしょうが、ゴールドは急騰しましたし、ビットコインも上昇しています。

NY金先物 日足
NY金先物 日足チャート

(出所:TradingView

ビットコイン/円 日足
ビットコイン/円 日足チャート

(出所:TradingView

シンプルに「米金利だけを追う」。米金利がもう上がらないなら、米ドル売り

SVB(シリコンバレー銀行)にせよ、クレディ・スイスにせよ、ヘッドライン関連を追ってトレードしていると、右往左往してしまうので、シンプルに米金利を追いかけるのがいいでしょう。


とはいえ、米2年債利回りも大きく動いています。


パウエルFRB議長が利上げ加速の可能性を示し、5%台に乗せたのが3月8日(水)。それから3日で1%下げて、3月15日(水)には3.75%まで急落しました。

米2年債利回り 日足
米2年債利回り 日足チャート

(出所:TradingView

パウエルFRB議長が「ディスインフレ」と連呼した、2月1日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)から米金利は上がり始めましたし、パウエルさんの言葉とは逆へ、逆へと動いていますね。

米2年債利回りは、米ドル/円で例えれば、1週間で20円くらい動いているくらいの感覚で乱高下しています。


下落が急すぎたため、短期的には戻す場面もあるでしょうが、再び5%に乗せることはもうないでしょう。

あさっては、FOMCです。


0.25%利上げがコンセンサスですし、据え置きの可能性もゼロではないですね。


今回で、利上げ停止を明確に示し、「ピボット(政策転換)の瞬間」が見られるかもしれません。

いずれにせよ、米金利がもう上がらないなら、米ドル売りでしょう。

米ドルを売るなら、米2年債利回りとの相関性が高い米ドル/円で。リスクオフの円買いが復活してきた感じも

米ドルを売るときの通貨ペアは?

米2年債利回りとの相関性が高い、米ドル/円でいいと思います。


今月(3月)もっとも買われていた通貨はスイスフラン、そして円でした。


クレディ・スイスの問題が出てきて、円が逆転しましたが、スイスフランは依然2位。


クレディ・スイスのレパトリ(海外資金の本国償還)で買われるのか、スイス経済への懸念で売られるのか不透明なため、スイスフランは見送るとして、「リスクオフの円買い」が復活してきた感じもあり、米ドル/円の売りでいいと思います。

【※関連記事はこちら!】
米ドル/円は、米2年債利回りが4%に再び接近すれば、130円を割ってもおかしくない! 「次に潰れる銀行は」の不安でリスクオフなら、米ドル/スイスフランの売りもいい(3月13日、西原宏一&大橋ひろこ)

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

ニュージーランドドルもおもしろそうです。


FRBが今回で利上げ打ち止めとすると。ターミナルレート(利上げの最終着地点)は5%。


一方、ニュージーランドドルは、RBNZ(ニュージーランド準備銀行[ニュージーランドの中央銀行])が5.5%までの利上げを示唆しています。


金利差が逆転し、ニュージーランドドルが先進国通貨で一番高金利にもなります。買われやすくなりませんか?

その可能性もありますが、気になるのはオセアニアの景気減速。


金利よりも景気が材料視されると、オセアニア通貨は買われにくくなります。


今週は、米ドル/円の戻り売りでいいのではないでしょうか。

(構成/ミドルマン・高城泰)

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